アルゼンチンのペソは、2018年の通貨危機の始まり以来、対米ドルで99%暴落している。
先週、アルゼンチンの持続的なインフレを受け、ビットコインの価格はアルゼンチンペソ(ARS)ベースで過去最高値を記録した。
Google Financeが追跡した価格データの集計によると、4月18日、BTC対ARSの為替レートは659万ARSを超えたという。
ピーク以降、レートは約600万ARSに修正され、9%下落したが、それでも年間累計(YTD)では100%以上上昇している。
アルゼンチン市場におけるビットコインの成長は、継続的なARSの評価減と一致する。
例えば、4月24日の闇市場では、トレーダーが1ドルを買うのに460ARSという低額を支払っており、1ドル=220ARSの公式スポットレートの2倍以上となっている。
2018年の通貨危機のピークである330ARSから99%近く暴落したペソが、さらに切り下げられるリスクが高まっている。
そのため、現地の人々は、国内の需要増で希少になったドルに避難先を求めている。
一方で、政府や中央銀行の管轄外で運用されるビットコインや仮想通貨が、代替手段として台頭しつつある。
例えば、アルゼンチンにおけるビットコインのピアツーピアの週間取引量は、Paxful取引所で3月に約3000万ドル(約40億円)と過去最高を記録したというデータがある。
また、2022年の調査では、アルゼンチン人の60%近くが、長期的に貯蓄の価値を守るビットコインの能力を信じていることが判明している。
さらに、経済省が最近提案した法案では、国民に仮想通貨の保有を申告するよう求め、税制上の優遇措置を講じるよう奨励した。
また、2022年12月には、アルゼンチンのある州が、ドルを裏付けとしたステーブルコインを発行する意向を表明している。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer