先月11日に引き出しを停止した仮想通貨取引所AAXのユーザーが、同取引所のオフィスを襲撃し、従業員に暴行を加えた。

AAXの元ヴァイス・プレジデントは、「ブランドはもはやなく、信頼は失われている」とツイートしている。

ユーザーは現地スタッフに嫌がらせをしないよう求められていた

地元メディアの報道で、引き出し停止に不満を抱いた仮想通貨取引所Atom Asset Exchange(AAX)のユーザーグループが、ナイジェリアのラゴスにある同取引所のオフィスを襲撃し、従業員に暴行を加えていたことが明らかになった。
同報道によれば、オフィスを襲撃したグループは、先月12日に行われた引き出し停止の解除を求めたという。

地元メディアの報道には襲撃がいつ頃行われたのかが書かれていないため、前後関係は不明だが、アドボカシー・グループである「Stakeholders in Blockchain Technology Association of Nigeria(SIBAN)」は先月28日、AAXユーザーに対して同取引所の従業員を不当に害することがないよう求めていた

私たちは、不満・怒りを持つユーザーや投資家が、AAXカントリー・マネージャー(ナイジェリア)、その他現地スタッフ、及び全国のAAXアンバサダーに対して、嫌がらせをしたり不当に害することを思いとどまるよう訴える。これらの人々もまた、不満のあるユーザーや投資家と同じ状況に直面している。

音沙汰なしのAAX

SIBANはユーザーらに従業員への加害を思いとどまるよう訴えた一方で、AAXに対しては、ユーザーに対する義務を果たすよう言い聞かせた。

もし、AAXの公告にあるように、ユーザーを守ることが最優先であるならば、ナイジェリアの現地スタッフとAAXとの間、及びAAXとナイジェリアのユーザーとの間のコミュニケーションを橋渡しし、直ちにギャップを埋める措置を講じるべきだ。

AAXはプレスルームにおける最新の更新で、「多くの新しい展開」があり、「コミュニティの圧倒的な量の質問に対応するために多くの時間が必要」であることをユーザーに伝えていた。
しかし、同取引所は記事執筆時点(12月5日)に至るまで、新たな情報をプレスルームで公開していない

AAXの元ヴァイス・プレジデントであるBen Caselin氏は「ブランドはもはやなく、信頼は失われている」とTwitter上に投稿しており、同取引所の営業に対して懸念する声が高まっている。

\無料アプリを使って/

仮想通貨のニュースを逃さずチェック