中国やその他の敵対国からのサイバー攻撃に対するサイバーセキュリティの防御を強化するために、台湾のデジタル総務省はIPFS技術を採用した。

台湾、自国のインフラ保護のためにIPFS技術を採用

2014年にホアン・ベネット氏が設計したIPFSInterPlanetary File System)は、分散型P2Pネットワークで、ユーザーはファイルやウェブサイトをノードのネットワーク上でホストすることでバックアップや保存ができ、単一障害点を排除して検閲作業を回避することができる。

IPFSのアップグレードのニュースは、米国のナンシー・ペロシ下院議長が1997年以来初めて高官として台湾を訪問したことを受けて発表されたものだ。

国営中央通信社(CNA)のインタビューに応じたオードリー・タン大臣は、中国がペロシ氏の訪問を受けて台湾付近で軍事演習を開始したのと同じ日に、同省がこの新プロジェクトを立ち上げたことを明らかにした。

ペロシ氏の到着に合わせてサイバー攻撃量が激増

「これまでのところ、攻撃はまったく成功しておらず、一瞬たりとも動けないことはない」とタン氏は述べた。

「世界のブロックチェーン・コミュニティと世界のWeb2バックボーン・ネットワークに結びついたWeb3構造を使用している。もしそれがダウンさせられるなら、イーサリアムからNFTまでのすべてがダウンさせられることになるが、それはありえない。」とタン氏は続けた。

同氏は、台湾の技術パートナーにはCloudflareが含まれており、台湾のソーシャルメディアプラットフォーム「Dcard」もサポートしていることを別途指摘した。

IPFSの利用を思いついたのは、ロシアがウクライナに侵攻し、サイバー攻撃でウクライナのインフラを攻撃した後だとタン氏は言う。

タン氏によると、ペロシ氏の到着前と到着中に台湾政府機関へのサイバー攻撃量は15,000ギガビットを超え、これまでの1日の記録の23となったそうだ。

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