イーサリアム創設者ブテリン氏「今後10年間で仮想通貨は実際に有益性を証明しなければならない」厳しい見方を共有

イーサリアム作成者として名を馳せるVitalik Buterin氏が、仮想通貨ないしブロックチェーンアプリケーションにつき、自身の見解を述べた。

同氏は、プロトコルの長期的な将来に関して議論を行い、スケーリング技術・量子コンピューティングが直面し得る重要な障壁について、主に以下のように説明した。

「今後10年間がブロックチェーン技術にとって非常に重要な期間になります。仮想通貨ないしブロックチェーンアプリケーションについて、公開市場において有用性が証明される必要性があるとともに、実際に役立つものに変化しなければならないフェーズだと考えています。(中略) 理論上は多くのアプリケーションが有望ですが、今日のスケーリングの問題が原因のひとつとなり、これらは完全には実行可能ではありません。」

また、同氏は、イーサリアムがPoSへのマージを完了し、ゼロ知識証明技術が開始された後にブロックチェーンアプリケーションが機能しない場合、ブロックチェーンを使用することは「意味をなさない」可能性が高いとの厳しい見方を付け加えた。

さらに、ブテリン氏は、イーサリアムについてより詳細な見解を述べた。

将来的には量子コンピューティングの発展等により、一定時点でアップグレードする必要があるでしょう。仮想通貨懐疑論者は、量子コンピューティングがブロックチェーンを破壊する可能性があると頻繁に指摘してきました…が、潜在的な攻撃耐性のある“新たな形式の暗号化”への切り替えを検討し、これを受けて仮想通貨作成者側がこれに変更を加えなければならない局面に達するまでにはしばらく時間がかかると見ています(中略) 私たちは、その問題に取り組み続け、より優れたアルゴリズムを作成している AI 研究者と常に密接に連絡を取り合っています。」

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この記事は「Crypto "Has to Transform Into Something Useful" by 2032: Vitalik Buterin」を参考にしています。