世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、自社の米ドルペッグステーブルコインBUSDの裏付けとなる資金に関するデータを共有している。
これによってBUSDステーブルコインの透明性の向上をアピールしている形だ。
新しい発表で、バイナンスは人気のバイナンスUSD(BUSD)の背後にある準備金について定期的に情報を提供すると発表している。
この動きは、いくつかのデジタル資産とその関連プロジェクトが今年、世界中で数百億ドルの損失を引き起こしながら崩壊したことを受けてのものだ。
バイナンスによると、他のいわゆるステーブルコインとは異なり、BUSDは「現金と現金同等物に100%裏付けられている」だけでなく、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)によって規制・承認されているという。
BUSDはバイナンスとPaxosによって2019年に発売され、現在178億ドル(約2兆3430億円)を超える時価総額を持つ第6位の仮想通貨である。
バイナンスの発表によると「ステーブルコインが参照資産との相対的な価値を維持できない場合、ユーザーにとって壊滅的な被害を及ぼすものになる可能性がある。」
「準備金担保型ステーブルコインの主なリスクは、その一部が準備金によって完全に裏付けられていない可能性があることだ。このため、特定のステーブルコインの信頼性を判断するためには、準備金の透明性が基本となる。」と説明している。
PaxosはBUSDの準備金の内訳を文書化した初の詳細なレポートを提供した。
106億ドル(約1兆3950億円)近くが米国国債に、63億ドル(約8290億円)近くが米国財務省のリバースレポに保管されている。
残りの7億3800万ドル(約970億円)はさまざまな現金関連預金に割り当てられている。
全体として、現在BUSDの4.1%だけが現金で担保されていることになる。
バイナンスによると、Paxosは月単位で更新された準備金の合計を公開するとのことだ。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer