世界最大級投資銀行クレディ・スイスの取締役を務め、フィンテック専門家としても名を馳せるBlythe Masters氏が、仮想通貨ビットコイン(BTC)について言及。
先日インタビューに応じた同氏は、「仮想通貨が成長を続けて法定紙幣や銀行サービスの代替として台頭することで従来の金融システムを危険にさらす恐れがあるのでは」との意見に対し、以下のように持論を展開した。
「私は、ビットコインが最終的に法定通貨に代替し、銀行のビジネスケースに脅威をもたらすという懸念から提起されている議論には非常に懐疑的です。(中略) 不換紙幣の代替的地位やインフレに対するヘッジ手段としての機能におけるデジタル資産の有効性は、現時点ではみられていません…。仮想通貨が長期的なインフレヘッジ手段として使用され続けるか否かについては、基本的には疑問を感じます。」
以前より、仮想通貨と既存金融機関や法定通貨との関係については、業界で幾度となく議論が行われてきた。当該議論においては、先日ブロックチェーンセンターのCEOを務めるTadasMaurukas氏が、DeFiの成長に伴ってより多くのユーザーがステーキングに感心を抱くようになることで、「消滅する可能性のある銀行サービスのひとつとして普通預金口座が挙げられる」と主張したことが注目を集めた。
ビットコインやイーサリアム(ETH)を中心に、仮想通貨市場が急速な成長を遂げている今日。世界各国における各銀行の動向にも注意を払いつつ、仮想通貨と既存金融システムとの関係に注目していく必要がある。
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この記事は「Credit Suisse board member argues Bitcoin is not a threat to fiat money or banking sector」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta