エルサルバドル大統領であるNayib Bukele氏が、新たに国として150BTCを追加することを発表した。

これにより、同国が保有するビットコインは約700BTCとなる。

エルサルバドルが新たに150BTCを追加

エルサルバドルの大統領であるNayib Bukele氏は、同国が150BTCをさらに購入したことを明らかにした。

Bukele大統領は、"They can never beat you if you buy the dips," (ディップを買えば、彼らは決してあなたを打ち負かすことはできない)とツイートし、これは "presidential advice" (大統領のアドバイス)とも言えると付け加えている。

今回の購入により、エルサルバドルは700BTC(約3,100万ドル相当)を保有することとなった。

Bukele政府が初めて400BTCを購入したのは9月6日で、エルサルバドルが世界で初めて仮想通貨を法定通貨として正式に認めた国となる前日のことだ。当時、ビットコインは53,000ドル弱で取引されていたが、エルサルバドルの公式Chivoウォレットの開設後、翌日には10%以上も急落し、技術的な問題が発生。同国の仮想通貨実験のスタートは失敗に終わった。しかし、エルサルバドルはこの機会を逃さず、同日にさらに150BTCを購入し、同国の仮想通貨準備金は合計550BTCに増加した。

※Chivo:エルサルバドル市民がビットコイン取引に使用可能なウォレットアプリ。また同国は、送金をより簡単かつ安価に行うため、Chivoと名付けられたビットコインATMを米国の複数都市に導入している。

エルサルバドルのビットコイン購入が続く中、同国政府はビットコイン購入と仮想通貨ATM設置について調査を受けていると報じられている。

先週のロイター通信の報道によると、エルサルバドルの会計裁判所(同国の公共支出を監督する機関)は、人権・透明性団体のCristosalから、政府によるビットコイン購入の資金調達に懸念を示す訴状を受け取ったとのことだ。

また、市民は政府の仮想通貨実験に批判的な構えだ。先週の同国の独立記念日には、エルサルバドルで抗議活動がエスカレートし、首都サンサルバドルではビットコインATMが焼き払われる事態となっている。

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この記事は、Decryptの「El Salvador Buys the Bitcoin Dip as Top Coins Tumble」を参考にして作成されています。