マイクロソフト・アリババら、ブロックチェーン活用の著作権侵害対策に関する研究論文発表

マイクロソフト、アリババ、カーネギーメロン大学の研究グループが、ブロックチェーン基盤の著作権侵害対策に関する研究論文を発表した。これは「Argus」と呼ばれるものでイーサリアムに基づいた基盤となっており、現状の著作権侵害対策と比べてより効果的かつ完全な透過性を担保できるという。
今回の発表では、現在の著作権侵害対策における課題等を呈示した上で、以下のように述べられた。

「より透明性の高いインセンティブメカニズムを備えたネットワークを提案することで、Argusはすべての役割のさまざまな利益を安全かつ包括的に統合する、完全・透明なインセンティブメカニズムの目標を策定することが可能です。」

Argusは、マシンごとに1秒あたり82.6データトレードの高いパフォーマンス性と効率性を備えていると報告されている。これに要するオンチェーンコストは、14ETHのトランザクションを行う場合とほぼ同水準であるという。

今回の発表によって、ブロックチェーン業界から改めて大きな注目を集めているのがマイクロソフトだ。同社は、以前よりブロックチェーン活用に着手しており、エンタープライズに焦点を合わせたソリューションを実装するための取り組みを行っていることが報じられてきた。

それでも、同社は正式にブロックチェーンを全面的に採用することについては慎重な姿勢をとり続けており、同社社長ブラッド・スミス氏は「政府が通貨を発行すべきであり、企業がこれを行うのは控えるべきである」と語っていた。

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この記事は「Microsoft and Alibaba Researchers Detail Ethereum-Based Anti-Piracy System」を参考にしています。