TRONはジャスティン・サン(Justin Sun)がCEOを務め、エンタメ業界の発展ために発行されている暗号資産(仮想通貨)です。現在はイーサリアム上のERC20トークンで、マイニングの承認システムはProof of Workです。
TRONは2025年ほどまでの、長期に及ぶロードマップを発表しています。2018年度のロードマップは以下の通りです。
サンはさらに、来る独自チェーンへの移行に対しいかに準備を進めるべきについての詳細について言及しました。
ユーザーはトークンスワップについて心配する必要はありません。TRXを取引所に預入していてもよいし、スワップを待ってもよいと思います。また、もし仮に取引所にTRXを預けるのを忘れたとしても、我々は永遠にスワップへのサポートを続けるつもりです。
上のように、TRXを取引所に預けておくことが最も安全だと述べ、仮に預けていなくともサポートを続けると発表しました。
サンはスーパーバイザー選挙についても詳細を発表しました。トロンのネットワークを支えるために、27のSuper Representativeが選ばれると発表しました。Super Representativeは6月26日の独自チェーン移行後、100万人を超えるTRONコミュニティーのメンバーを代表する企業(人たち)のことです。
6月26日に選挙が始まり、翌日にはSuper Representativeが選ばれます。Super Representativeになるには計算能力とTRONに対する信頼感を与えることが条件ですが、特に企業である必要はなく、自分のウェブサイト、サーバー、核となるチームメンバー、SNSのアカウントのある個人でも可能なようです。
Super Representativeには、1ブロックごとに32TRXが報酬として与えられることになっており、年間で10億トロン以上が報酬として手に入るようです。
既にSuper Representativeに立候補した企業等は以下のようになっています。
TRONコミュニティーのメンバーであれば、誰でもTRXを払って投票することが出来ます。サンによると、開発チームは投票自体にも新しいブロック報酬を与えることを検討しているようです。
一時は詐欺通貨とも思われたTRONですが、今回の発表を見る限りそのような可能性は否定できるようにも思えます。しかし確定ではないのでまだ慎重になりたいところです。
またこのニュースはCEOがロードマップについて言及した程度なので、直近で価格が上昇する可能性は低いように思います。
6月に予定されている独自のチェーンへの移行が1つのターニングポイントでしょう。これが延期したりするようなことがあればますます信頼は揺らことになります。何かとロードマップに描かれている予定が延期されたり、中止になったりしがちな暗号資産(仮想通貨)業界ですから、このような発表にどこか猜疑心を抱いてしまいます。この時期周辺では、TRONへの信頼感の向上から価格が上昇する可能性は非常に高いと思います。
ただひとつ注目したいのはSuper Representative選挙にAntpoolが名乗りをあげていることでしょう。Antpoolは世界最大のマイニングプールですので、これがSuper Representativeに選ばれる可能性は非常に高く、これがSuper Representativeになった場合、TRONの信頼が高まります。
暗号資産(仮想通貨)への規制を強める中国政府の動きなど懸念すべき点は何かと多いですが、TRONがYouTubeといった競合を超えていけるのか楽しみです。
参考ウェブサイト: https://dailyhodl.com/2018/04/...
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner