ビットコイン(BTC)市場における大口投資家「クジラ」が、着実に累積を続けているようだ。
オンチェーンデータ分析を行うSantimentが報告したデータによれば、「1,000BTC」以上のビットコインを保有するアドレス数は、3月14日以来の最高水準に到達したという。

ビットコイン(BTC)市場で「クジラ」の蓄積続く、3月中旬頃以降の最高水準に到達

過去数週間、比較的不安定な推移が続くビットコイン(BTC)市場において、「クジラ」が再びその存在感を強めている。
オンチェーンデータ分析を行うSantimentによると、ここ最近の「クジラ」による累積傾向は顕著で、「1,000BTC」以上のビットコインを保有するアドレス数は、3月14日以来の最高水準に到達したともいう。
その一方で、「クジラ」蓄積にともない、個人投資家はビットコイン売りへの動きを強めているとも報告した。Santimentは、ここ数週間及び数日間におけるビットコイン市場について、以下のようにコメントしている。

「ビットコイン市場におけるクジラのうち、「1,000BTC」以上のビットコインを保有するアドレスの数は…、3月14日以来最高水準に到達しています。一方で、保有量が「10BTC」以下のビットコインアドレスの数は…、過去6ヶ月間で最低水準に達しています。」

「ビットコイン価格は依然として37,000ドル-39,000ドルのレベルで推移していますが、クジラはその舞台裏で蓄積を継続しています。「100BTC-10,000 BTC」を保有するアドレスにおいては、新たに合計「50,000 BTC」、すなわち約19億5,000万ドル相当のビットコインが追加されました。」

「クジラ」の蓄積という事情は、ビットコインが上昇サイクルを形成する上で重要な役割を担うとともに、しばしば強気の兆候と見られる。他方で、昨今はMicroStrategyなどの機関投資家らの動向や、エルサルバドルのビットコインに関する動き等、ビットコインをふくむ仮想通貨市場に多大な影響を及ぼし得るファンダが続々と注目される。そんな中、今後短期的には活発化しつつある「クジラ」の動きにも警戒していく必要がある。

無料アプリから最短3分で登録

この記事は、「Are Bitcoin Whales Buying? Crypto Analytics Firm Santiment Weighs In on State of BTC Market.」を参考にして作成されています。