イスラエルでも“通貨のデジタル化”が進んでいるようだ。
イスラエル金融機関の計画によれば、中央銀行は独自のデジタル通貨発行のための取り組みを強化していく予定だという。世界各国各地域でデジタル通貨や仮想通貨に関する取り組みが活発化する今日、ビットコイン(BTC)など主要通貨市場にも追い風となるか。

仮想通貨市場に影響は? イスラエル銀行が独自のデジタル通貨発行に可能性を示唆

2020年から2021年にかけて、ビットコインやその他仮想通貨は急激な成長を遂げた。
その結果、仮想通貨はいまや金融業界も無視できない存在になった。その証拠に、各大手企業は続々とビットコインを購入、各国銀行や金融関連当局は通貨のデジタル化へその動きを加速させている。

そんな中、イスラエル国内でもCBDC(=中央銀行発行デジタル通貨)の導入が検討されていることが明らかとなった。イスラエル銀行運営委員会は、当該デジタル通貨がいかにして機能するかという点において、独自の概要モデルの草案を発表した。
今回の新たな動きについて、イスラエル銀行の代表は以下のようにコメントしている。

「デジタル通貨は、イスラエル経済にさまざまな利益をもたらす可能性がありますが、当然それを発行することにはリスクもともないます。(中略) イスラエル銀行は、(デジタル通貨を) 発行することについてメリットがコスト及び潜在的なリスクを上回るという評価を下した場合に、将来的にこの計画を実行へと移す可能性があります。」

同委員会は、イスラエル銀行が最終的な決定に関しては、現時点では確定的な決定はなされていない点を強調しつつ、CBDC発行の可能性も示唆する形をとった。

CBDCへの関心拡大が、ビットコインなど仮想通貨へと直接的な影響をおよぼすか否かについては依然議論の余地がある。それでも、世界中で“通貨のデジタル化”をこれほどまでに加速化させた背景には、仮想通貨の台頭が大きく関わっていることは間違いないだろう。中国をはじめとして、世界各国各地域にて広がるデジタル通貨への取り組みが仮想通貨市場にいかなる影響を与えるかもふくめ、引き続き各国の動向に注目していきたいところだ。

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この記事は、bitcoinist.comの「Bank Of Israel Bypasses Bitcoin With Plans For Digital Shekel.」を参考にして作成されています。