トルコでインフレ対策をリードしてきたアーバル中央銀行総裁が、エルドアン大統領によって先日解任となった。
この影響によって通貨”リラ”が下落した後、同国では「ビットコイン」のGoogle検索が急上昇した。
トルコにおいて、エルドアン大統領がトルコ中央銀行のアーバル総裁を解任したことが官報により発表された。アーバル氏は昨年11月に中央銀行総裁に就任し、インフレ対策を主導してきたが、わずか5ヶ月での解任劇となった。
このニュースを受け、トルコでは通貨”リラ”が大幅下落。月曜日には対ドルで約14%下落し、約20年ぶりの安値となる1ドル=8.12円を記録した。
さらにこの事柄が影響してか、トルコにおける「ビットコイン」のGoogle検索が月曜日に566%増加した。特に、ディヤルバクル、バットマン、ハッカリの3都市においての検索が多かったようだ。
出典:Google Trends
トルコリラは現在非常に不安定な状態が続いており、トルコ国民は自らの資産を守るために仮想通貨への移行を考えているようだ。中国やインドでは仮想通貨に対し厳しい姿勢が打ち出されつつあるが、トルコにおいては未だ合法と捉えられている。新総裁となったカブジュオール氏の方針にもよるが、このままリラの不安定さが続く限り、ビットコインへの関心は高まり続けるだろう。
2021年に入り、より多くの投資家や企業がビットコインへの投資を始めている。”通貨や株式への投資では得られない利益を求めて”、あるいは”リスクヘッジとして”などそれぞれに思惑があるだろうが、着実にその人口は伸びてきている。
今回、トルコにおいて「ビットコイン」の検索が増えたという事柄も、通貨の価値が下がる中でビットコインにひとつの逃げ道を見たからであろう。実際にどの程度の金額がビットコインに流入したかは定かでないが、”ヘッジ手段”としての側面が投資家や企業のみならず、一般の人にも認知され始めてきていることがこのニュースからも窺える。
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この記事は、ZyCryptoの「Google Searches For Bitcoin Explodes In Turkey After Lira Crash」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 Takahashi