≪2021年≫ビットコイン(BTC)市場に追い風吹かせる『3つの強気好ファンダ』とは?

過去数日間で大幅な価格急落を記録し、一時30,000ドルを割り込んだことで警戒感が強まった仮想通貨ビットコイン(BTC)

そんなビットコイン価格は、執筆現在(12215時半現在)時点で31,600ドル(=約327.6万円)前後での推移を続けている。

苦しい展開が続くビットコイン市場だが、各アナリストらの見方は依然として“強気”だ。

米大手仮想通貨メディアbitcoinist.comは、『再びビットコイン価格が40,000ドル(=約414.7万円相当)まで高騰する要因』として、3点掲げた

その3つの要因とは、「世界最大級資産運用会社BlackRockの動向」・「世界最大仮想通貨資産運用会社Grayscaleによる継続的なビットコインの蓄積」・「強気なテクニカル要素」だという。

1.世界最大級資産運用会社BlackRockの動向

今週、世界最大規模の資産運用会社のひとつBlackRockがついにビットコイン市場への参入に動きをみせた。

BlackRockとは、7.81兆ドル(808.3兆円)規模の資産を運用する世界最大級の投資会社。

水曜日に米国証券取引委員会(SEC)に提出された目論見書によると、BlackRock Global Allocation Fund Inc.BlackRock Strategic Income Opportunities Portfolio2つファンドに投資が許可されているデリバティブ商品のリストにビットコイン先物が含まれているという。

BlackRockによるこの発表は、現時点で同社がビットコイン対応の先物関連サービスを開始することを確約するものではない。

しかし、世界的にビットコインをふくむ仮想通貨への注目・関心が劇的に向上していることは間違いないだろう。

“ビットコインバブル”状態にあった2017年当時、BlackRockCEOであるLarry Fink氏は、ビットコインを「マネーロンダリングの指標」と呼んでいた。

数年前までビットコインなどの仮想通貨に対して懐疑的な姿勢を示していた業界著名人らの間でも、ビットコイン市場の成長は無視できない存在となりつつあるのだろうか。

その一方で、SECのファイリングにビットコインが含まれているという事実は、仮想通貨に対する異なる見方を示しているとも言える。

すなわち、今回のBlackRockによる動きは、「ビットコインの決済・送受金分野などにおける実用化」ではなく、ヘッジ的資産のトップを走る“金”と同じように、「ビットコインの主流金融資産としての成長」を加速させる動向のひとつだというのだ。

ビットコインの本当の価値やユースケースについてはたびたび議論の的となるところだが、いずれにせよBlackRockによる発表は、2021年以降のビットコイン市場にとってもきわめて大きな影響がおよぼされるものとなるだろう。

 2.世界最大仮想通貨資産運用会社Grayscaleによる継続的なビットコイン(BTC)の蓄積

(Source: 「Grayscale Investment’s Bitcoin Holdings On Rise.」https://www.bybt.com/ja/Grayscale)

世界最大級の仮想通貨投資会社であるGrayscaleは、ビットコイン市場に対するその影響力を日に日に強めている。

仮想通貨オンチェーン分析を行うByBt.comが報告したデータによると、Grayscaleは新たに「16,244 BTC」を追加し、総準備金はおよそ230億ドル規模に相当する「63万BTC」を突破した。

人気仮想通貨アナリスト兼YouTuberであるClark Davis氏は、Grayscaleの蓄積が急速に増加しているというデータを、ビットコイン価格のさらなる上昇という観点において『強気の兆候』と見ている、という。

Grayscaleは、『8,000BTC以上』のビットコインを継続的に購入しました。もしも彼らが毎日購入を続けていくのならば、今年1年間で合計「290万BTC以上」を買うことになるでしょう。(中略)このような前例のないような動きが行われているにも関わらず、ビットコイン価格がそれほど高くならないというシナリオは存在していません。

 3.強気なテクニカル要素=均衡続く三角保ち合い

(Source:「Bitcoin eyes breakout after consolidating inside the Symmetrical Triangle pattern.」https://www.tradingview.com/symbols/BTCUSD/?exchange=COINBASE)

米メディアbitcoinist.comによると、ビットコイン相場はテクニカル面にも強気な可能性が存するというのだ。

現在のビットコインは、42,000ドル(=約435.3万円相当)付近で発生した最初の修正以降、その内部で統合しながら均衡している三角保ち合いを形成している。

今後、中長期的に強気トレンドを確固たるものにしていくために上方へとビットコインは価格変動していく必要がある。

テクニカル的には、上方ターゲットが最大14,289ドル(=三角形の最高値)ほど上にシフトしていくのが理想だ。

同メディアによると、次に明確な強気トレンドへと突入した場合、「少なくとも50,000ドル(=約518.3万円)レベルまでの価格暴騰をもたらす可能性が高い。」という。

その一方で『ビットコイン弱気予測』も、スポット流入の冷え込みに懸念か

ビットコイン価格のさらなる価格上昇に向けて、上記では強気要素3点を挙げてきたが、もちろん弱気な見方もじわじわと広がりつつあるという現実には着目しておきたい。

先日、CryptoQuant社のCEO(最高経営責任者)であるKi-YoungJu氏が指摘したように、今週に入り仮想通貨取引所へのスポット流入は冷え込んでおり、ビットコイン市場における長期的な下振れ修正が示唆されている。

2021年に入り、さまざまな業界から機関投資家らが続々とビットコイン市場参入を表明・大口投資家「クジラ」の数が急激な増加を記録するなど、仮想通貨業界にとって追い風となり得る好ファンダは止まらない。

その一方で、じわじわと利確への動きが強まり、今後も30,000ドル(=約310.7万円)台での“売り圧力”がより一層強化されていく可能性も高い。

2021年も引き続き、突発的なビットコイン価格暴落には細心の注意を払いつつ、数々の好ファンダを追い風にして中長期にわたる継続的な強気トレンド形成に期待していきたいところだ。

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この記事は、bitcoinist.comの「Bitcoin News: 3 Reasons Why Bitcoin Could Retest $40,000 All Over Again.」を参考にして作成されています。