クロスボーダー取引の効率性をさらに高めるためにRipple社が国際送金システムSWIFTと提携する可能性について大きな話題になってきました。そんな噂が飛び交っている中、Ripple社の提携銀行の一つであるBanco SantanderがSWIFTと提携し、アルゼンチンやポーランド、スペインといった国でSWIFT gpi(注.global payments innovationを意味し、国際決済イノベーションの略)を取り入れることを10月11日に発表しました。Santanderは今年末までにチリやメキシコにもSwift gpiを導入し、2019年にはさらに規模を広げていく予定のようです。
このSWIFT gpi導入によってSantanderは即時のクロスボーダー決済サービスを提供することになり、国際送金であっても半数は30分以内、そして一日あればほぼ100%の送金が完了するようになるようです。さらにはユーザーが支払いのステータスを最後まで追跡できるようになり、支払いチェーン上にある銀行の情報や控除される手数料に関しての情報までも見れるような透明性が保証されます。。
Santander has gone live on SWIFT's global payments innovation service (@swiftcommunity). Find out more here ?? and here https://t.co/QJ50GEqAgO pic.twitter.com/4k5AWDHALi
— Banco Santander (@bancosantander) October 11, 2018
Santander Spain国際取引銀行長のEva Velayos氏は同銀行の最近の動きについて以下のように語りました。
私たちにとってSWIFT GPI(注.国際決済イノベーションの略)は国際支払いの性能を向上させ、処理速度と透明性を高めるための重要な鍵です。当社の決済サービスに置いて最良のものを提供するためにも次のフェーズに進むことができるのを楽しみにしています。
さらにはSantander UK国際取引銀行長のBart Timmermans氏もSWIFTについて肯定的な見解を示しています。
端的に言うと、透明性というのは信頼をもたらします。そして信用は長期的な目線で顧客との実りのある関係を築きます。故に我々がgpiを重視しているのです。今回の提携は決済産業に取って非常に大きな一歩であり、透明性と信頼を確保することによってSantanderが今後の産業を引っ張っていくと信じています。
さらにはこのニュースを皮切りに、長らく話題になっていたRippleとSWIFTの提携が発表されるかもしれません、
もともとSantanderはリップルブロックチェーンが運用するプラットフォームOpenFXを利用しており、こちらも国際送金の速度を高めるという目的が背景にあります。そのため、RippleとSWIFTの目的意識は一致していることが明らかであり、将来的には事業提携をするのではないかという憶測がしきりに立っている現状です。現に有識者の中では、10月22日から25日にかけてオーストラリアで開催されるSIBOS 2018 Conferenceにて、Ripple社がSWIFTとの提携を発表するのではないかという予測が立っています。
先月Swell2018の前後で価格が動いたことで注目されたXRPですが、SWIFTとの提携といったニュースから再度実用性が注目され、大きな価格変動が起こる可能性もあるでしょう!
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner