イーサリアムトランザクション数が過去最高に、仮想通貨業界は盛況

917日、イーサリアム(ETH)ネットワーク上における1日あたりのトランザクション数が、過去最高を更新した。

これには、大手仮想通貨分散型取引所(通称DEX)Uniswapが独自のガバナンストークン「UNI」をローンチしたことが大きく関係していると考えられている。

約1年半で約3.5倍に、イーサリアムはICOバブル期以来の水準に

(Source: etherscan「Ethereum Daily Transactions Chart」)

917日、イーサリアム(ETH)ネットワーク上における1日あたりのトランザクション数が、過去最高を更新した。

そのトランザクション数は140万を超えており、イーサリアムネットワークの盛況は過去最高レベルに達している。

2018年ICO(=Initial Coin Offering)バブル崩壊以後、イーサリアムネットワーク上の活動は徐々に衰退し始め、2019年2月10日には381,151件のトランザクション数で底打ちしていた。

そして今年2020年に入り、DeFiバブルなどと相まって、イーサリアムネットワーク上での活動は徐々に上向き、今年8月上旬にはICOバブル期の取引記録を上回り始めていた。

今回記録されたトランザクション数が140万を超えているため、わずか1年半余りでそのトランザクション件数は約3.5倍に増加したことになる。

 イーサリアム過去最高数更新の背景に「Uniswap」の存在か

米仮想通貨メディアuTodayによると、今回のトランザクション数の激増には「昨今のDeFiバブルが関係している」といい、特にUniswapによる独自のガバナンストークン「UNI」の配布が大きく関わっている。

先日Uniswapは、過去に流動性マイニングをしていた、若しくはUniswapで取引をしたことがあるユーザーに対して、「UNI」を配布した。

昔から携わっている流動性提供者にはより多くの「UNI」が配布され、トレードに使用したことがあるユーザーには「400UNI」が一律で配布された形であり、各取引所で素早い対応を見られた。

これによって、イーサリアム手数料は24時間で約10倍にまで膨れ上がり、マイナー報酬も5倍へと増加するなど、イーサリアムネットワークは活性した。

DeFiバブルの恩恵は、トレーダーのみならずマイナーにも及んでいる模様だ。

(Source: bitinfocharts.com「Ethereum Active Addresses historical chart」)

また、肝心のイーサ(ETH)価格は、執筆現在(91816時現在)387.3ドル(約4.1万円)付近を推移している。

ネットワークアクティビティが前例のないほどに盛り上がっている今、イーサ(ETH)価格にとっても追い風となるのか、期待は高まる一方だ。

\無料アプリを使って/

暗号資産(仮想通貨)のニュースを逃さずチェック

この記事は、uTodayの「1日あたりのイーサリアムトランザクション数が史上最高値を更新:2018年初頭ピーク期に匹敵するレベルに。」を参考にしています。