「最近、Facebookの暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)ってよく聞くけど、Libra(リブラ)って何?他の暗号資産(仮想通貨)との違いは?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
たしかになんでFacebookの暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)が世間で騒がれているか気になりますよね。
そこで本記事では、Facebookの暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)の目的・特徴・他の暗号資産(仮想通貨)との違いに至るまで網羅的にCoinotakuが教えます!
さらにLibra(リブラ)が抱えている課題も紹介します。
皆さんが知りたい情報を詰め込みましたので、この記事を読めば、暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)の全容を理解することができます!
Libra(リブラ)はLibra協会によって運営されますが、最近コインチェックを運営しているマネックスグループが協会参加の申請をしました。コインチェックでLibraが買えるようになるかもしれません。
目次
Libra(リブラ)とは、Facebook主導で2020年に発行が予定されている暗号資産(仮想通貨)のことです。まだ実装はされていません。
Libr(リブラ)は、リブラ協会と呼ばれるコンソーシアムによって運営されています。
リブラ協会の創立メンバーは超大手のVISA、Spotify、Uberを始めとする28社の企業が参加しています。
しかし2019年10月4日、創立メンバーの1社であったPayPalがリブラ協会から撤退を表明し、11日にeBay、Stripe、Mastercard、Visa、Mercard Pagoが撤退、14日にBooking.comも撤退を表明しました。
リブラ協会は2020年の目標立ち上げまでに約100社のリブラ協会のメンバー獲得を目指しています。
一般的な暗号資産(仮想通貨)を知りたい方はこちらをチェック!
Libra(リブラ)の使命は、数十億の人々のために力を与えるシンプルな世界通貨と金融インフラを可能にすることです。
私たちが海外に送金する場合、多額の手数料がかかったり、時間がかかったりしますよね。
いちいち、円からドルに変えるのもめんどくさいですよね。
Libra(リブラ)は、信頼できるグローバルな通貨として機能し、こういった問題を解決するために開発されました。
低コストでシンプルなデジタル通貨として、Libra(リブラ)は世界の金融システムを変える可能性を秘めています。
私たちにとって銀行口座を持つことは当たり前のように感じますが、世界には銀行口座を持っていない人が17億人もいるとされています。そのうち、5億人はインターネットにアクセスしているにも関わらずです。
十分な資金、多額の手数料、必要な書類がないことから、銀行口座を作ることができず、安全に資産を保管できない人は世界にたくさんいます。
Libra(リブラ)は、銀行口座を持たない人でも金融サービスを受けることを可能にし、世界の金融インフラを整えることを目的に作られました。
Libra(リブラ)の存在によりインターネットにアクセスさえできれば、低コストで金融サービスを受けることが約束されます。
稼いだお金を安全に管理することが可能となります。
Libra(リブラ)は、長期にわたって比較的安定した価値であるとされています。
他の暗号通貨と違い、Libra(リブラ)はLibra Reserve(リブラリザーブ)と呼ばれる実際の資産の予備によって支えられているので、価格変動が起こりにくい仕組みとなっています。
これらの裏付けられた資産は安定性の高い中央銀行の通貨による銀行預金及び政府証券を含む、ボラティリティの低い資産の集まりです。
Libra(リブラ)は価格の安定した暗号資産(仮想通貨)であるため、送金・決済面で役立つ可能性があります。
Facebookのユーザーは27億人以上もいるので、世界共通のお金として世界中の人々がLibra(リブラ)を使うようになるかもしれません。
暗号資産(仮想通貨)での決済は未だに世に浸透していませんが、Libra(リブラ)の登場により決済方法の一つとして普及されることが期待されます。
暗号資産(仮想通貨)ウォレットを使えば、簡単に送金・決済ができます。
後ほど、Libra(リブラ)専用ウォレットについて紹介しますので、ご覧ください。
Libra(リブラ)は、安全で信頼性の高いLibra blockchain(リブラブロックチェーン)上に構築されています。
リブラブロックチェーンでは独自の言語「move」が使われます。
「move」はいつでも数十億人の人々に力を与えるという目標のために、安全性とセキュリティを最優先事項として設計されています。
「move」はリブラブロックチェーン上でスマートコントラクトを実装するための新しいプログラミング言語です。
スマートコントラクトとは契約を自動的に実行する仕組みで事務コストを大幅に削減できます。暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)でも実装されていることで有名です。
スマートコントラクトを詳しく知りたい方はご覧ください。
Libra(リブラ)は現在の法定通貨と同じように使うことができます。
Libraはどの国にも縛られておらず、国境を越えて使用できるシンプルなグローバル通貨です。
世界中の多くの人々や企業がLibra(リブラ)を使えるように設計されています。
安定したデジタル通貨であるため、Libra(リブラ)を持っている人なら誰でも一つの通貨を他の通貨に交換すると同じように、為替レートに基づいてLibra(リブラ)を法定通貨と交換することができるといわれています。
Libra(リブラ)は価格変動が起こりにくい安定した価値を持つステーブルコインとして発行されます。
ステーブルコインとは、米ドルなど法定通貨と連動する暗号資産のことです。
BTC(ビットコイン)などの他の暗号資産(仮想通貨)は裏付ける資産がなく、期待に基づいて大幅に価格変動します。
そのため価格変動の振れ幅がLibra(リブラ)とBTC(ビットコイン)の大きな違いです。
Libra(リブラ)はBTC(ビットコイン)のように投機面で利用されるというより、送金・決済など実世界で主に利用される通貨になると期待されています。
ビットコイン投資に興味ある方は下記をご覧ください。
Libra(リブラ)は2020年に発行予定なのでまだ発行はされていません。Libra(リブラ)購入を謳っている詐欺などには注意してください。
さて、Libra(リブラ)の購入方法ですが、おそらくLibra(リブラ)がリストされている仮装通貨取引所で買うことができます。
初めのうちは、Libra(リブラ)が海外取引所に上場される可能性が高いです。
発行後いち早くLibra(リブラ)が欲しい方はいつでも交換できるように今のうちにBTCやETHを買っておきましょう。
最近、国内暗号資産(仮想通貨)取引所Coincheck(コインチェック)を運営しているマネックスグループがリブラ協会への参加を申請しました。
そのため、日本でもLibra(リブラ)を購入できる可能性が高まりました。
Libra(リブラ)購入を考えている方は今のうちにCoincheck(コインチェック)でBTCなどを買っておくのがいいでしょう。
Coincheckは東証一部企業であるマネックスグループが運営元で金融庁から公認を受けている暗号資産(仮想通貨)取引所です。
安全で信頼できる取引所で、サイトが見やすくアプリが使いやすいと評判です。
またBTC(ビットコイン)の取り扱い手数料が無料です!
Calibra(カリブラ)はスイスにあるFacebookの子会社で、暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)を管理するための専用デジタルウォレット指します。
Calibra(カリブラ)を開設すれば、銀行口座を持たなくとも、送金や決済を行うことができるようになるでしょう。
Libra(リブラ)が目指す世界中の人々が銀行口座を持っていなくとも金融サービスを使用できるという目的のためにCalibra(カリブラ)は役に立ちそうですね。
ちなみにウォレットとは、暗号資産(仮想通貨)を管理する財布のようなものです。
ウォレットについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
Libra(リブラ)は、マネーロンダリングに利用される危険性があると危惧されています。
マネーロンダリングとは、資金洗浄のことを言います。
犯罪などによって得たお金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、正常に得たお金と見せかける手法です。
Libra(リブラ)は誰もが使えるので、マネーロンダリングを始め、犯罪集団に利用されることが懸念されています。
Libra協会が今後マネーロンダリングに関してどう対応していくかが注目されます。
Libra(リブラ)は安定した価値を保つステーブルコインとして機能し、送金コストも大幅に下がると予想されているため、法定通貨に代替する可能性があります。
そのため、現在の法定通貨に大きな影響を及ぼすことが懸念され、各国中央銀行が危険視しています。
もし世界中の人々がLibra(リブラ)を使い始めると、各国の金融政策が全く機能しなくなるかもしれません。
Libra(リブラ)の懸念材料の一つにセキュリティ対策も挙げられます。
過去にマウントゴックス事件、コインチェック事件など暗号資産(仮想通貨)取引所のハッキング事件により甚大な被害が起こりました。
しかし、Libra(リブラ)も例外ではないでしょう。
Libraブロックチェーンのハッキングや専用ウォレットCalibra(カリブラ)のハッキングなどが起これば、世界中のLibra(リブラ)利用者が被害を被ることになります。
セキュリティ対策はLibra(リブラ)特有の問題というより暗号資産(仮想通貨)全体にも当てはまる問題ですね。
Libra(リブラ)に関して、各国は過剰な反応を示しています。
Libra(リブラ)の利用が広まると、中央銀行が把握できない通貨が市場に出回り、中央銀行の支配力の低下が予想されます。
そのため、中央銀行が持っている巨大な利権の脅威となり得ます。
当然、各国の要人がLibra(リブラ)に対して過剰な反応を示すわけです。
米トランプ大統領はツイッターでLibra(リブラ)に対する見解を示しました。
「暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)は安定性や信頼性はない」
「アメリカで持っている唯一の通貨は一つだ、それは米ドルと呼ばれている!」
このように暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)に対して反対する姿勢を示しています。
....Similarly, Facebook Libra's “virtual currency” will have little standing or dependability. If Facebook and other companies want to become a bank, they must seek a new Banking Charter and become subject to all Banking Regulations, just like other Banks, both National...
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年7月12日
...and International. We have only one real currency in the USA, and it is stronger than ever, both dependable and reliable. It is by far the most dominant currency anywhere in the World, and it will always stay that way. It is called the United States Dollar!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年7月12日
日銀の黒田総裁はLibra(リブラ)に関して「国際的な強調・協力が必要だ」との見解を示しています。
日本は暗号資産(仮想通貨)暗号資産(仮想通貨)の規制が比較的易しい方で、暗号資産(仮想通貨)取引に前向きな姿勢を示している国です。
しかし、Libra(リブラ)の普及により、日本円が機能しなくなる可能性があるためこのような見解を示したと考えられます。
中国人民銀行は以前からデジタル通貨の開発を準備してきたが、暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)の発行に伴い、さらにその開発を加速させたと言われています。
将来的なLibra(リブラ)の普及に対抗すべく、中国独自のデジタル通貨の発行を急いでる可能性があります。
やはり、リブラ(Libra)が世界に影響を与える可能性は高く、今後の各国の反応に注目ですね。
今回は暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)の目的・特徴・買い方や他の暗号資産(仮想通貨)との違いについて解説しました。
Libra(リブラ)の今後の動向に注目ですね。
この記事を読んで暗号資産(仮想通貨)Libra(リブラ)を将来的に買おうと思った方は、今のうちに暗号資産(仮想通貨)取引所に登録しておきましょう。