仮想通貨Reddcoin(レッドコイン)とは

Reddcoin(レッドコイン)とは、ツイッターやフェイスブックといった主要なソーシャルメディアとデジタル通貨を融合させることを目的に作られた暗号資産(仮想通貨)です。ざっくり言うと、Reddcoinはソーシャルメディア内で広く使われる暗号資産(仮想通貨)を目指しています。ライトコインのP2Pオープンソースから派生した暗号資産(仮想通貨)で、発行量に制限がなく、取引の承認アルゴリズムにPoSV(Proof of Stake Velocity)を採用していることが大きな特徴となります。

ではそんなReddcoinを詳しく見ていきましょう。

 

Reddcoinの最新チャート分析!相場から見る価格推移

(2017/12/16現在)

Reddcoinは2014年1月にその計画を発表し、IPCO(Initial Public Coin Offering)により$100,000を集め、同年2月にReddcoinはリリースされました。リリース後には、なかなか期待できるようなことが起きず、その価値はほとんど0に近い状態が2017年5月まで続きます。この5月には、暗号資産(仮想通貨)に対する期待上昇からアルトコインの全体的な高騰の波に乗り、Reddcoinも価格が上昇しました。その後は落ち着きを見せ、現段階では、売り手と買い手の綱引きによってのみ価格が値動きしていて、外部の大きな要因は特にないです。

 

Reddcoinの問題と将来性は?コインパートナーの見解

果たして大手ソーシャルネットワークと連携できるのか

Reddcoinが目標と掲げているのは、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルネットワークサービス内での暗号資産(仮想通貨)の浸透です。そのためには大手ソーシャルネットワークサービス会社がReddcoinの存在価値を認め、サービス提携をするのは目標達成には必要不可欠です。しかしReddcoinは2015年以降公式による大きな成果発表はなく正直何か動きがあるようには見えない上に、詳しい今後の活動も明らかになっていません。そのため、大手ソーシャルネットワークサービス会社とうまく連携してReddcoinを普及させるのは現実問題難しいと言わざるをえません。

2014/9の発表以降曖昧な発表ばかり

先ほども言いましたが、2014/9以降公式の具体的な大型発表は全くありません。2014/9に開発最高責任者であるLarry Ren氏は、Reddcoinは十分に多くの人々に保有され、PoSVを確立し優秀な開発チームを確保したとしてPhase Iは終了し、Phase IIとしてSocial Xというプロジェクトを始動させると宣言しました。その時のLarry Ren氏の発表によれば6ヶ月でSocial Xは完了すると宣言していましたが、未だに終了したかどうかの発表はされておらず、それどころか現在どういう状況なのかの発表すらされていません。これは今実際ちゃんとプロジェクトが動いているのかすら怪しいですよね。

将来性はあまり感じられない!

以上のことを考えると正直将来性があるとは全く言えません!!厳しいようですがそれが現実です。公式に何かしらの動きがない上に、徐々にそれを認知している人々も減り、さらには新たな暗号資産(仮想通貨)事業が日々台頭してきていることを考えてると、音沙汰もなしにユーザーからの信頼度を下げてしまうようなことは、プロジェクトの破綻を意味していると言っても過言ではないでしょう。現在多くはBTC建てで取引されていますが他の通貨との互換性も低く、また完全にReddcoinを投機対象として見ているのみであって、その価格を決定しているのは安くなったら買って高くなったら売ってという市場内での売り手と買い手の綱引きによって決定しており、新たに多くの人々がReddcoinを投機対象としてみる可能性は低く、投資先としてもオススメの暗号資産(仮想通貨)とは決して言えません。

 

Reddcoinの仕組み

Reddcoinの概要

・サービス開始日:2014年2月

・通貨単位:RDD

・供給上限:上限なし(毎年最高5%程度の増加)

・ブロック生成時間:60秒

・承認システム:PoSV(Proof of Stake Velocity)

・時価総額:53億円

(全て2017/12/16現在)

PoSVの採用

Reddcoinにおいてもっとも斬新なアイデアはこのPoSV(Proof of Stake Velocity)です。その仕組みについて、既存のPoW(Proof of Work)やPoS(Proof of Steak)との違いと比較しながら見ていきます。まずPoW(Proof of Work)ですが、これはビットコインのブロックチェーン上で採用されていた承認システムであり、マイニングと言われる膨大な計算量を要する作業を成功させた人を取引の承認者とみなし、新たなブロックをブロックチェーンに繋ぐ権利を与え、さらに成功者に対して報酬を支払うという仕組みのことです。これには大量の電力が必要だったり、51%攻撃の危険性もあるため、それに変わるシステムとして考案されたのが、現在多くのアルトコインで採用されているPoS(Proof of Steak)という仕組みです。PoS(Proof of Steak)では暗号資産(仮想通貨)を保有している量が多いほど、そしてその保有時間が長いほど、新しいブロックの生成権を獲得しやすくなるような仕組み、つまりマイニングがしやすくなるということです。これにはどんなメリットがあるかというと、ある程度その通貨を保有している人でないと参加するメリットがないことを考えるとマイニング参加人数が減り無駄な電力が使用されないという点や、51%攻撃が起きにくくなるといった点がメリットとして考えられます。詳しく知りたい方は以下のコインパートナーの記事を参照してください。

これをわかったら、次にPoSVを説明したいと思います。PoSVでは、評価する点が、どのくらいコインを持っているかと、その資金をどのくらい運用しているかがポイントとなります。たとえ多くコインを保有していたとしても、そのコインを実際に運用していなければ評価は低いです。このようなアルゴリズムを利用することで、所有だけでなくウォレットを通じた、活動にも評価点を与えるような仕組みになっています。これが今までのPoSの活動とは異なっている点と言えることができるでしょう。

プルーフオブワークは暗号資産(仮想通貨)の取引の承認システムの一つです。これはいったいどんな仕組みでどういう特徴を持っているのでしょうか?プルーフオブワークに伴うマイニングという作業や、プルーフオブステークとの違いについても説明します!

 

Proof of Stakeは暗号資産(仮想通貨)取引の承認システムの1つです。ビットコインに次いで有名なあのイーサリアムもこのProof of Stakeへ移行することを発表しています。仕組みや長所・短所はもちろん、イーサリアムの移行時期も教えます!

チッププラットフォーム

チッププラットフォームとは、Reddcoinの個人間でのやりとりを容易にする分散型の取引プラットフォームであり、ソーシャルネットワーク上では、少額ではトランザクションに時間がかからず遅れるという点でかなり注目される技術だと言えるでしょう。例えば、このReddcoinで予想されるような、コンテンツ提供者であるクリエイターに対して寄付するような時に役に立つ技術だと考えられます。

Redd-ID(開発途中)

Redd-IDとは、複雑なアルファベットの羅列によって公開鍵を生成せず、公開鍵やソーシャルネットワークIDなどの豊富な情報をユーザ名に関連させるブロックチェーンレベルで提供されるサービスです。ブロックチェーンに結びつけることによって、非中央集権型の信頼度の高いシステムとなっています。ちなみにこのシステムを利用する金額は、ユーザー名が長ければ長いほど、利用期間が短ければ短いほど高くなる仕組みなっています。

Reddcoin Broadcast

Reddcoin BroadcastとはThunderclap(サンダークラップ)のような"クラウドスピーキング"を大型ソーシャルネットワークにおいて可能にするようなサービスを提供する新しいプラットフォームのことです。現段階では、Reddcoinユーザーとコミュニティメンバーは、無料でReddcoin Broadcastを使用することができ、これによって個人が新しい事業を始めた際に多くの人に宣伝することができ、また個人が見つけたオススメの事業を多くの人に共有することができます。現状のシステムよりスマートにそして素早く共有することが可能なのでこのプラットフォームには多くの期待が寄せられています。

 

Reddcoinのメリット

発展しやすいインフレ通貨!

Reddcoinは発行上限がなく、毎年数%通貨の発行料が増えていくため、これはインフレ通貨といえます。その供給量を決定するのは、マイニングの成功率だったり、その需要によって決まり、上限として5%というのが設けられているため、ハイパーインフレが送るとは考えにくいです。インフレ通貨の良い点として、今日その通貨を持って使わないでおくと、明日にはその価値が下がってしまうというモチベーションが生じる点にあると考えられます。その考え方からすると、人々はその通貨を今すぐ使った方が自分の特になると考えるため人々はお金を使います。すると流動性が生まれ経済は周り、より経済は発展すると考えられるためデフレ通貨に比べたら良い通貨だと考えることができます。

一攫千金の可能性!?激安通貨!?

Redcoinは時価総額が低くボラティリティが高いため、他の有名通貨に比べて値の動き幅が大きく、投機対象としては十分にあると考えられます。1日の間に価値が二倍になったり半減したりなど日常茶飯事で起こっています。これは多くのマイナーアルトコインで起こっている現象であるため、Reddcoinにのみ当てはまることとは決して言いきれませんが、Reddcoinはその現象が顕著に現れていると言えます。

よくある間違いとしてReddcoinは激安暗号資産(仮想通貨)だと言われていますが、それは大きな間違いです!何を基準とみて高い安いと言ってるのか不明であり、同じBTCに対する価値だとしても単位や発行料が暗号資産(仮想通貨)によって異なるので、それぞれを比較するのは不可能です。

株やFX,暗号資産(仮想通貨)の取引をやっている方,興味のある方なら「ボラティリティ」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。ボラティリティとはどういうものか知ったつもりになっていませんか?コインパートナーがどこよりも詳しく分かりやすく説明します!

 

Reddcoinのデメリット

Reddcoinのデメリットは多くありますが上記で挙げた以外で今後日本の読者の皆様に関係あるようなデメリットについて限定して言及していきたいとおもいます。

開発力が弱い

2014年以降大きな成果をおげられていないReddcoinの開発チームは開発力が弱いといわざるをえないでしょう。特に目立った技術者もおらず、このチームはなかなか目立った要素はないように感じられます。このような新しいマイナー通貨にとって開発力は期待値に直結する大事な要因のため、Reddcoinはその信頼を回復するのは難しいように感じられます。

まだまだ認知度は低い

日本での認知度はまだ低く、ツイッターやフェイスブック、2chで大きな話題にはなっていないようです。多くのマイナーアルトコインにとって、このようなソーシャルメディアで話題になることは、知名度を上げたり、投資してもらうのに非常に重要となるため、その点でもReddcoinはまだまだ未発達と言えるでしょう。

日本の取引所では扱われていない

日本の取引所では全く扱われてません。さらに言えば取引額の94%がBittrexのBTC建てで取引されています。そのため日本の取引所に上場されることがなければ、その知名度が上がる可能性も低いです。Bittrexで多くが取引されていることを考えれば日本の方々にその知名度をあげるのは現状難しいように感じられます。

 

【Reddcoinの入手方法】オススメの取引所3選

Bittrex

現在、世界で一番人気の暗号資産(仮想通貨)取引所です。海外のサイトであるため、すべて英語で書かれている点が難点かもしれませんが、取り扱っている暗号資産(仮想通貨)が100近くあるその豊富さや、手数料が0.25%ほどと極めて安いことが魅力です。間違いなく海外の取引所として一番オススメできる取引所であるため、海外サイト初心者はこの取引所から始めるべきだと思います。Reddcoinの取引量は全体のおよそ96%です。

Bittrex(ビットレックス)とはアメリカに本社がある暗号資産(仮想通貨)取引所です。Bittrexの特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインパートナーが全部教えます!

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Cryptopia

ニュージーランド初の暗号資産(仮想通貨)取引所です。500種類以上の暗号資産(仮想通貨)を扱うことが特徴であり、その取扱通貨量は相当多い方です。しかし取引所としての規模は小さく、セキュリティ面などに不安が残るためなかなか日本でメインとなる海外の取引所にはならないです。Reddcoinの取引量は全体のおよそ4%です。

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YoBit

運営会社不明の暗号資産(仮想通貨)取引所です。およそ400種類の暗号資産(仮想通貨)を扱う取引所であり、ギャンブル機能があったり、無料でもらえるコインがあったりと様々な機能がある取引所になっています。ここで扱われているReddcoinはおよそ1%です。 

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Reddcoin専用Wallet "ReddWallet"

ReddWalletとはReddcoinが公式に提供しているウォレットのことです。ツイッターなどのソーシャル機能を提供する最先端のウォレットであり、ユーザー間の取引をより簡単にしたウォレットだと宣言しております。Reddcoin内で ウォレットを持つ際はこのウォレットを扱ってもいいと思いますが、現段階ではBittrexで取引するのが最も多いことを考えると、基本的にはBittrexで普段扱っているウォレットにRedcoinを保管するのがいいと思われます。

 

Reddcoinについての気になるQ&A

マイニングについて

PoSVの仕組みより、多くのReddcoinを保有し、それをしっかり運用している人が優先的にマイニングしています。マイニングに関しては完全に中央集権的になっていると言えますね。Reddcoinを多く持っている人がよりマイニングをしやすくなるというシステムです。マイニングはプルーフオブワークなどと同様に多くの計算が必要な仕組みは変わらないようです。

2chの反応は?

2chの反応としては、完全に投機対象として、上がるか下がるかの投資対象としか見られておらず、その技術的な話や、開発に関することは全く言及されてないように感じました。

今後どうなるの?

Reddcoinの今後は暗いと言わざるをえません。とにかく現状を改善するには公式からの具体的な今後の方針や、実際の成果などが発表されない限り、この信用を取り戻すのは難しいと考えられます。多くのマイナー通貨に投資されている方々は、よくこの現状を理解した上でReddcoinに対して投資した方がいいと思います。あまり将来性のない通貨に対する投資は、いい投資の仕方とは言えない気がします。。。

 

Reddcoinまとめ

Reddcoinは、大規模なソーシャルメディア内で暗号資産(仮想通貨)を浸透させるために作られた暗号資産(仮想通貨)です。その仕組みや思想に共感する人々は2014年時点では多くいたと考えられますが、今は実際の結果を伴わないReddcoinの動きに対する不信感から共感している人の数は間違いなく減ってます。今後Reddcoinが価値を持つには運営が実績を上げるしか方法がないため、Reddcoinに対して投資する人はよくその動向をチェックする必要があります。読者の皆様には、投資先は慎重に選ばれることをコインパートナーでは強くオススメします!

 

 

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