ゲート(Gate.io)は1,000以上の取り扱い銘柄数を誇る海外取引所です。
豊富なアルトコインを取り扱っていることから、中上級者の仮想通貨ユーザーから注目を集めています。
今回の記事では、ゲートの手数料について解説していきます。
この記事をざっくりとまとめると⋯
ゲートには主に5種類の手数料があります。
ゲートの取引手数料はアカウントのVIPランクが大きく影響してきます。
VIPランクは「毎月の取引高とゲートトークン(GT)」「ゲートトークン(GT)の保有量」「アカウントの保有資産」によって決定し、3つの内でもっともランクが高いものが適用されます。
VIPランクを決める条件は下記の通りです。
ランク |
月次取引量/ |
保有GT | アカウント保有資産 (BTC換算) |
VIP0 | 1.5BTC / 0GT | 0GT | 0BTC |
VIP1 | 1.5BTC / 20GT | 100GT | 0.05BTC |
VIP2 | 3BTC / 50GT | 300GT | 0.1BTC |
VIP3 | 6BTC / 200GT | 1,000GT | 0.25BTC |
~ | ~ | ~ | ~ |
VIP16 | 75,000BTC / 50,000GT | (保有GTによる ランクアップは VIP14まで) |
2,500BTC |
自分がどのランクにあるか、常に把握しておくようにしましょう。
条件は「ゲートトークン(GT)の保有量」がやや緩いです。ゲートトークンは現在「1GT = 794円」で、今後の値上がりも期待できる、投資目的でも熱い通貨です。
次からは、VIPランクによっていくら割引されるか表を用いて説明していきます。
ゲートの取引手数料には「デリバリティブ取引」と「現物取引」の2種類があります。ただ、デリバリティブ取引は日本とアメリカ、カナダ在住者には提供されていないので、基本的に現物手数料だけを見ておけばいいでしょう。
下記に一覧表でVIPランク別の手数料を紹介していきます。
ランク | Maker(標準) | Take(標準) |
VIP0 | 0.00% | 0.05% |
VIP1 | -0.005% | 0.048% |
VIP2 | -0.005% | 0.046% |
VIP3 | -0.005% | 0.044% |
~ | ~ | ~ |
VIP16 | -0.025% | 0.030% |
デリバリティブ取引でレバレッジをかけると、その分取引高が大きくなります。VIP1以降のMaker手数料はマイナスであり還元されるので、取引時にはうまく活用しましょう。
現物とデリバリティブ(FX)取引を解説した記事はこちら↓
ランク | Maker 標準/GT支払い |
Taker 標準/GT支払い |
VIP0 | 0.2% / 0.15% | 0.2% / 0.15% |
VIP1 | 0.185% / 0.139% | 0.195% / 0.146 % |
VIP2 | 0.175% / 0.131% | 0.185% / 0.139 % |
VIP3 | 0.165% / 0.124% | 0.175% / 0.131 % |
~ | ~ | ~ |
VIP16 | 0.055% / -0.01% | 0.065% / 0.025 % |
ゲートの現物標準手数料は0.2%で、バイナンスやバイビットなどの海外取引所と比べると比較的高めです。
取引所トークンのゲートトークン(GT)を持っていると手数料が割引されます。ゲートで現物の仮想通貨を購入する人は、最低限手数料分は持っておくといいですね。
国内取引所の現物手数料を解説した記事はこちら↓
2022年2月13日時点の金額で計算
取引所名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
ビットコイン(BTC) | 無料 | 0.001BTC(4,250円) |
イーサリアム(ETH) | 無料 | 0.0055ETH(1,870円) |
リップル(XRP) | 無料 | 2.4XRP(230.4円) |
テザー(USDT) | 無料 | 40USDT(4,620円) |
ゲートトークン(GT) | 無料 | 0.15GT(118.8円) |
主要な通貨の出金手数料はどれも高めの設定で、何度も入出金をする取引所としては向いていないと言えます。ゲートでの入出金は最小限にとどめ、送金時はリップルなどの比較的手数料の安い通貨を選ぶといいでしょう。
ゲートへの送金を行う場合は、GMOコインを利用するのがおすすめです。GMOコインは取り扱う通貨すべての出金手数料が無料の取引所です。まだ口座を持っていない方は、ぜひチェックしてみてください。
日本は規制により利用することができませんが、ゲートでは取引に使う証拠金を借り入れ(ローン)して取引できる、証拠金取引を提供しています。借り入れをして証拠金を増強することで、より大きなポジションを持つことが可能です。
ゲートでは、貸付された金額に対して下記の手数料がかかります。
ランク | 基本レート(年利) | 割引率 |
VIP0 | 18.0% | 0% |
VIP1 | 17.1% | 5% |
VIP2 | 16.2% | 10% |
VIP3 | 15.3% | 15% |
~ | ~ | ~ |
VIP16 | 5.4% | 70% |
暗号資産を貸付してもらい証拠金取引をすることで、リターンが大きくなる反面リスクも大きくなります。仕組みを十分に理解した上で、取引するようにしましょう。
ゲートでは、トレーダーの取引をコピーできるコピートレードサービスを提供しています。ユーザーは登録されているトレーダーを選び、自分の資産を代わりに運用してもらうことができます。
コピートレードの手数料は、得られた利益に対して一律5%です。
トレーダーの運用益や含み益・含み損、年間収益率はグラフで簡単に確認できます。自分の代わりに運用してもらえる便利なサービスですが、資金を失うこともあるので、リスクを理解した上で利用するようにしましょう。
Funding手数料とは、デリバリティブ取引でポジションを持っているトレーダーに対してかかる手数料です。資金調達率とも呼ばれ、現物の価格とデリバリティブ取引価格の差を埋めるために用いられます。手数料という名前がつきますが、状況によっては手数料を受け取ることも可能です。
ゲートでは「日本時間の午前1時・午前9時・午後17時」の1日3回Funding手数料が発生します。
Fundng手数料がプラスかマイナスか、持っているポジションがロングかショートかで、手数料を支払うか受け取るかが変わってきます。パターンは下記の通りです。
プラス(+)の資金調達率 | マイナス(-)の資金調達率 | |
ロング(買い) | 支払い | 受け取り |
ショート(売り) | 受け取り | 支払い |
もし短期で大きなポジションを持っていて支払う必要がある場合、Funding手数料が発生する前にポジションを清算することも一つの戦略になります。支払い・受け取りのパターンは常に頭に入れておくようにしましょう。
実は、このFunding手数料を利用して低リスクで稼ぐ方法もあります。下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
Funding手数料で稼ぐ方法を解説した記事はこちら↓
ゲートで手数料を節約する方法
ここでは、ゲートで手数料を節約する方法を2つ紹介します。
ゲートでかかる手数料のうち「取引手数料」「仮想通貨の送金手数料」「暗号資産貸付(ローン)手数料」は、VIPランクによって変動します。
VIPランクを決める要素は「毎月の取引高とゲートトークン(GT)」「ゲートトークン(GT)の保有量」「アカウントの保有資産」の3つです。日本からはデリバリティブ取引ができないことと条件面を考慮すると、一番簡単なのは「ゲートトークン(GT)の保有量」でランクアップの条件を満たすことです。
ゲートトークン(GT)は2021年初めから上昇トレンドを形成しており、2022年も安定した価格で推移しています。
ゲートトークン(GT)はVIPランクアップの条件に与えるだけでなく、持っているだけで手数料が割引されるメリットがあります。
例えば、現物手数料は「VIP0のMakerで0.2%→0.15%の25%割引」「VIPランク16のMakerで0.055%→-0.01%の100%以上割引」となります。
ゲートトークンはゲート以外にも、Huobi、Bitfinex、FTXなどでも取り扱っています。今後バイナンスやバイビットに上場することで価格が上昇する余地も残しており、2022年以降も注目を集める取引所トークンと言えるでしょう。
今回の記事ではゲートの手数料について解説してきました。
ゲートはアルトコインの取り扱い銘柄数が豊富であり、国内取引所では買えない通貨も買うことができます。ゲートトークンを持つことでVIPランクが上がり現物手数料も割引されるので、売り買いをする方は持っておくようにしましょう。
ゲートが気になった方は、ぜひ下記のリンクから詳細をチェックしてみてください!