バイビットはデリバリティブ(FX)取引と現物の仮想通貨が買える海外取引所です。
取引手数料や入出金手数料といった一般的な手数料がある一方で、Funding手数料やコンバート手数料など聞きなれない手数料もあり、混乱している人も多いことでしょう。
この記事では、バイビットで発生するすべての手数料を解説していきます。記事を読むことで、バイビットでかかる手数料を理解し、不安なく取引ができるようになります!
この記事をざっくりとまとめると⋯
バイビットには以下5種類の手数料があります。
中でも「Funding手数料」と「コンバート手数料」は国内取引所をメインで使う方にはあまり馴染みのない手数料かと思います。取引を行う上で重要な手数料なので、この記事を通じて理解を深めていきましょう。
ここからは、5種類の手数料について詳しく解説していきます。
バイビットの取引手数料は、現物とデリバリティブの2つで発生します。
バイビットでは、ユーザー同士が直接取引する "板取引" がメインとなり、Maker、Takerの注文方法によって取引手数料の割合が異なります。
Makerとは注文時に金額を指定する「指値注文をしたときにかかる手数料」です。買い・売り板のどちらかに注文が並び、取引が成立した際に手数料が発生します。マイナスになっている場合は、取引成立時に手数料を受け取ることができます。
Takerとは金額を指定しない「成行注文をした時に主にかかる手数料」です。"売り板の最安値を上回る金額での買い指値注文" や "買い板の最高値を下回る売り指値注文" も成行注文と見なされます。また、逆指値注文で指定した金額到達後に成行注文が行われる際も、同様にTakerの手数料がかかります。
通常MakerよりTakerの方が手数料が高いです。手数料を気にする人は、注文時の金額入力に注意しましょう。
ビットコインのデリバリティブ取引時の基本手数料
取引所名 | Maker手数料 | Taker手数料 | 最大レバレッジ倍率 |
バイビット | -0.025% | 0.075% | 100倍 |
バイナンス | 0.1% | 0.1% | 125倍 |
コインチェック | 扱いなし | 扱いなし | 扱いなし |
ビットフライヤー | 0.15% | 0.15% | 2倍 |
GMOコイン | 扱いなし | 扱いなし | 扱いなし |
バイビットの「Maker手数料 -0.025%」「Taker手数料 0.075%」は、他の取引所と比較しても安いお得な水準です。買い・売り板に並ぶ形で指値注文をして約定すれば、取引高に対する手数料を受け取ることができます。
バイビットのデリバリティブ取引ではレバレッジを100倍までかけられます。高レバレッジ取引の場合は取引高も大きくなり多くの手数料が還元されるので、このレートを有効に活用しましょう。
現物とデリバリティブ(FX)取引を解説した記事はこちら↓
ビットコイン現物取引での基本手数料
取引所名 | Maker手数料 | Taker手数料 |
バイビット | 0.1% | 0.1% |
バイナンス | 0.1% | 0.1% |
コインチェック | 0% | 0% |
ビットフライヤー | 0.15% | 0.15% |
GMOコイン | -0.01% | 0.05% |
バイビットのビットコイン現物の取引所手数料は「Maker、Taker共に0.1%」です。現物の買い方には "販売所" と "取引所" の2つがありますが、ここでは売り買いの差額が小さい "取引所" の手数料を紹介しています。
手数料は他の取引所と比べて平均的な水準です。デリバリティブだけでなく、現物の仮想通貨を購入する取引所としても問題ないと言えるでしょう。
国内取引所の現物手数料を解説した記事はこちら↓
今回は、ビットコインの送金手数料(1BTC = 425万円で計算)を比較します。
取引所名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
バイビット | 無料 |
0.0005BTC(2,125円, |
バイナンス | 無料 | 0.0005BTC(2,125円) |
コインチェック | 無料 | 0.0005BTC(2,125円) |
ビットフライヤー | 無料 | 0.0004BTC(1,700円) |
GMOコイン | 無料 | 無料 |
バイビットでは「入金手数料が無料、出金手数料は0.0005BTC(2,125円)」です。
バイビットでは出金手数料と呼ばず、マイニング手数料と呼びます。金額は他の取引所とさほど変わらないものの、一度送金する度に2,000円前後の手数料がかかるので、全体的に高いと言えます。
バイビットから送金する場合は、リップル(XRP)やステラ(XLM)などの送金手数料が安いコインに両替して送るといいでしょう。
もし、ビットコインを買って他の取引所へ送金する場合は、GMOコインを使うのがおすすめです。GMOコインはビットコインに限らず、取り扱うすべての仮想通貨の送金手数料が無料です。送金手数料を節約したい人は、ぜひ活用してください。
バイビットには、Funding手数料と呼ばれるスワップ手数料の一種が存在します。このFunding手数料とは "資金調達率" と同じ意味で、主に仮想通貨のデリバリティブ取引を行う際に登場する言葉です。
ここでは、より一般的な言い方である "資金調達率" の言葉を用いて、その意味と実際にかかる手数料の計算方法を解説していきます。
資金調達率とは、デリバリティブ取引でショート(売り)もしくはロング(買い)ポジションを持つトレーダーに対して定期的に計算される数字です。トレーダーはこの数字に基づいた手数料の支払い、または受け取ることができ、この手数料はデリバリティブ取引の価格と現物の価格を調整するために用いられます。
資金調達率は「-0.375%〜0.375%」を目安に変動します。バイビットでは「午前9時、午後5時、午前1時」の3回計算され、その都度トレーダーは手数料の受け取り、支払いを行います。
ショート・ロング各ポジションの、資金調達率による手数料の受け取りと支払いのパターンは下記の通りです。
プラス(+)の資金調達率 | マイナス(-)の資金調達率 | |
ロング(買い) | 支払い | 受け取り |
ショート(売り) | 受け取り | 支払い |
支払いと受け取りは表裏一体であり、その時の資金調達率によって手数料を支払うか受け取るかが変わってきます。
Funding手数料で稼ぐ方法を解説した記事はこちら↓
ここでは 「1BTC = 4万ドル(430万円)、デリバリティブ取引で2万ドル(230万円分)のロングポジションを保有、資金調達率は+0.01%と仮定」という条件で、資金調達率を計算していきます。
今回の資金調達率はプラスなので「2ドル分の0.00005BTCがポジションより差し引かれる」ということになります。
計算は8時間のタイムラグがあって行われます。例えば午後5時には、午前1時〜午前9時の間で算出された数字が使用されるので、時間を迎えるまで変動することはありません。もし大きなポジションを持っていて次回手数料を支払わなければならない場合は、時間を迎える前に精算してしまうのも一つの方法となります。
バイビットの資金調達率は公式サイトで公開されているので、気になる方はぜひチェックしてみましょう。
バイビットでは持っている仮想通貨を「BTC、ETH、EOS、XRP、USDT」の5つを即座にコンバート(両替)できるサービスがあります。手数料はコンバート1回あたり0.1%かかるものの、すぐに主要な通貨を手に入れることができ非常に便利です。
レートの計算はインデックス価格に基づいて行われます。バイビットのインデックス価格はBitstamp、Coinbase Pro、Kraken、Gemini、Bittrexなどの大手取引所の取引価格を加重平均して算出します。市場平均に近くなるので、コンバート時も適正な価格で両替できると言えるでしょう。
バイビットでは「BTC、ETH、USDT」の3つの通貨を、クレジットカードで購入することが可能です。バイビット側での購入時の手数料は無料なものの、サービスプロパイダー会社側で購入金額に対して約10%ほどの手数料をとられます。
クレジットカードもしくはデビットカードで、国際ブランドはVisaかMastercardに対応しています。カードを介して日本円を海外取引所で使える便利なサービスですが、レートや手数料を確認しないと思いがけず不利なレートで両替することもあるので注意が必要です。
クレジットカードで仮想通貨が買える取引所を解説した記事はこちら↓
バイビットには取引手数料や出金手数料などの一般的な手数料を始め、Funding手数料のようなデリバリティブ専用の手数料もあります。Fundind手数料はデリバリティブ取引をする上で重要なので、必ず理解してから利用するようにしてください。
バイビットはビットコイン送金手数料は高いものの、それ以外は平均的もしくは平均より安い水準です。手数料の面でも優れた取引所と言えるでしょう。
ぜひ当記事を参考にして、あなたのバイビットでの取引に役立ててください!