「Curve Financeってどんな取引所なの?見た目が使いづらそう」

仮想通貨のDeFi(分散型金融)領域には、非常に様々なサービスが存在しています。名前はよく見かけるが、使うにはハードルが高そうなサービスも心当たりがあるのではないでしょうか。

「Curve Finance」(カーブファイナンス)もそのうちの一つだと思います。ホーム画面は少し古臭さを漂わせていて、日本語で解説しているサイトはあまり多くありません。しかし、概要を理解してしまえば、非常に便利なツールとして利用することができます。

そこで今回は、どんな人でも「Curve Finance」で何ができるのかを理解できるよう、競合との比較や使い方を交えて解説していきます!

Curve Financeとは? 

名称 Curve Finance
通貨単位 Curve DAO Token (CRV)
時価総額順位 91位
(2021年6月時点)
発行上限
3,303,030,299
承認アルゴリズム Peer-to-Contract
公式サイト https://curve.fi/
エクスプローラー

https://etherscan.io/token/

取扱取引所

バイナンス、コインベース、フォービ

対応ウォレット Ledger、Trust Wallet、Metamask
TOP100の保有率 97.83%
アドレス/ホルダー数

35,789/1,444

プール量
$10,565,319,569
SNS Twitter

 

Curve Financeは分散型の仮想通貨取引所

Curve Finacneとは、Ethereumネットワーク上に形成された分散型の仮想通貨取引所です。分散型取引所(DEX)とは、CoincheckGMOコインのような中央主権型の取引所とは違い、取引所の管理者が存在しない仮想通貨取引所となっています。

分散型取引所の中でもCurve Financeは、AMM(Automated Market Maker;自律的マーケットメイカー)を採用しています。そうする事で、参加者と流動性プール間(Peer-to-Contract)での取引を可能にしました。実際にAMMを採用している分散型取引所の代表例には、「Uniswap」「Sushiswap」「PancakeSwap」などがあります。

Curve Finacneの使い方は主に2つ

ユーザーにとって、Curve Financeを使用する方法は大きく分けて2つに分けることができます。一つは、ステーブルコイン同士の取引(スワップ)を行うことです。そして、もう一つは流動性プールにステーブルコインを預け入れ、複利収入を得ることです。

Curve Financeの使い方2つ

  • ステーブルコインの取引(スワップ)
  • 流動性マイニング

ステーブルコインの取引(スワップ) 

Curve Financeの最も特筆すべき特徴は、ステーブルコイン同士の取引に特化している点です。ユーザーは、Curve Finance上に存在する流動性プールから、約40種類ものステーブルコインをスワップすることが可能です。

しかし、一体どんな場面でステーブルコイン同士の取引を行う必要があるのでしょうか?

実際に、大手分散型取引所である「Sushiswap」上で、ステーブルトークンの交換が必要になる具体例をみていきましょう。

  1. まず、あなたが「Sushiswap」上にてステーブルコインを貸し出し(レンディング)、利回りを得ることを想定します。
  2. その際、貸し出すステーブルコインによって、年利率(APR)におよそ10%ほどの差があることがわかります。
  3. 最も高い年利率での運用が可能なDAIを貸し出したいが、現在保有しているステーブルコインはUSDCのみ。
  4. ここでCurve Financeを使用。USDCをDAIに変える。

上記のように、DeFiサービス内で使用するステーブルコインの銘柄によって、年利率に大きな差が発生します。その際に、Curve Financeを使用することで、最も安価で効率良くステーブルコインの交換が可能です。

流動性マイニング 

ユーザーは、Curve Financeの流動性プールにトークンを提供することにより、対価として取引手数料の一部とLPトークンを得ることが出来ます。Curve Finacneでの取引手数料は0.04%ですが、そのうちの半分は流動性提供者に分配されます。

LPトークンとは流動性提供の証明書のようなもので、流動性を解除する際に必要になります。さらに、その際に受け取ったLPトークンをさらにステーキングすることで、CRVトークンを受け取ることができます。この一連の流れを「流動性マイニング」と呼びます。

⇩流動性マイニングの詳細はこちらから⇩

総ロック数がDeFi全体で3位

DeFiサービスを評価する際、総ロック数(Total Value Locked;TVL)は最も重要な指標の一つです。ほとんどのDeFi領域内での取引は、ユーザーと流動性プール間で行われます。もしも、TVLが少ないと取引が正常に行われない可能性があります。

Curve Financeは2020年8月にローンチしてから、瞬く間にユーザーの支持を集め、2021年6月時点での総ロック数は約80億ドルとなっています。、DeFi領域全体の総ロック数をランキング付けしている「DeFi Pulse」というサイトによると、Curve Financeの総ロック数は、全DeFiサービスの中で3番目に多い額を誇っています。

⇩DeFi全体のTVLランキング⇩

[出典:DeFi Pulse]

Curve Financeはなぜ人気なのか?

ここまでで、分散型取引所であるCurve Financeの概要が一通り把握出来たと思いますが、一体なぜCurve Financeはここまで人気を博する取引所となったのでしょうか。

ここでは、なぜ他の取引所ではなくCurve Financeを使用する必要があるのかを大きく3つに分けて解説していきます。

⇩Curve Financeユーザー数の推移⇩

[出典:Dune Analytics]

Curve Financeが支持される理由3つ

  • 取引手数料(ガス代)が安い
  • インパーマネントロスが発生しにくい
  • スリッページが抑えられる

取引手数料(ガス代)が低い 

Curve Financeが利用されるももっとも大きな要因の一つとして、取引手数料(ガス代)が低いということが挙げられます。実際のところ、競合の分散型取引所でもステーブルコイン同士の取引を行なっている取引所も少なからず存在します。その中でも、Curve Financeは、比較的安価な取引手数料(ガス代)でのステーブルコイン同士の取引(スワップ)を提供します。

⇩競合取引所との取引手数料の比較表⇩

取引手数料(ガス代)
Curve Finance 0.04%
Uniswap 0.3%
Sushiswap 0.3%
Mooniswap 0.3%
Balancer 0.0001%~10%

インパーマネントロスが発生しにくい

分散型取引所に流動性を提供することで複利収入を行う際には必ず、インパーマネントロスという損失に注意しなくてはなりません。インパーマネントロスとは、流動性提供として預け入れたトークンの価格が変動した際に必ず発生する損失です。

しかし、上記でも述べたように、Curve Financeの流動性プールはステーブルコインから構成されています。そして、USDTやUSDCなどのステーブルコインは法定通貨を担保に発行されているため、価格変動が他の仮想通貨に比べて圧倒的に少ないです。

つまり、ステーブルコインを流動性提供に使用した場合、インパーマネントロスの可能性を極限まで減らすことが出来ます。流動性提供者は、Curve Financeを利用することで、記載された年利率(APY)通りの運用実績を上げることができます。

⇩インパーマネントロスの詳細はこちら⇩

スリッページが抑えられる 

スリッページとは、仮想通貨の取引を行う際に発生する損失で、取引を注文してから約定するまでに通貨の価格が変動する場合に発生します。しかし、上記でも述べたようにステーブルコインは価格変動が少ないため、スリッページの可能性も減らすことが可能です。

それに加えて、Curve Financeでの取引の際には、スリッページの許容範囲を自分自身で設定することもできます。これによって、ユーザーにとって有利に取引を進めることが可能になりました。

⇩スリッページ許容範囲を設定できる!⇩

仮想通貨CRVとは?

CRVはCurve Financeが発行するガバナンストークン 

Curve Financeは、独自トークンであるCRVを発行しています。

CRVの用途は大きくはけて2つで、流動性マイニングの報酬として受け取る他に、ガバナンストークンとしてCurve Finance上のシステム決定における重要な役割を果たしています。

例えば、各流動性プールにて、どれほどのCRVが分配されるかなどがあり、ガバナンス投票に参加することでより優位に流動性マイニングを行うことが可能です。

CRVのチャートと時価総額

CRVはBTCやETHなどの仮想通貨と同じく価値がついており、価格は常に変動します。2021年6月現在は1CRVあたり$2.2で取引されていて、時価総額は7000億ドルで仮想通貨全体から見て90位となっています。

⇩CRVトークンの価格推移⇩

[出典:Coin Market Cap]

CRVの入手はBinanceから

CRVの入手方法は主に2つで、一つは流動性マイニングにる入手方法で、もう一つは仮想通貨取引所での入手方法です。今回は、CRVを購入することができる取引所「Binance」を紹介したいと思います。

残念ながら、現在日本国内でCRVを取り扱っている仮想通貨取引所は存在しないため、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。その中でも、Binanceは日本語にも対応済みな上、登録手順も非常に簡単なため、初心者にとっても使いやすい取引所となっています。

仮想通貨取引所Curve Financeのまとめ

以上がステーブルコインの取引に特化した取引所「Curve Finance」の仕組みから実際の使い方までになります。

執筆時の2021年6月時点では、主にアメリカのユーザーが多く、日本国内ではあまりシェア率が高いとは言えません。

ですが、これまで述べてきたように、DeFi領域のサービスを利用する際には、非常に便利でお得な取引所だということがお分かりいただけたと思います。

ぜひこれを機に、Curve Financeを使用して、より円滑に仮想通貨の取引や流動性マイニングを行なってみてはいかがでしょうか。