「ガス料金が高すぎる…今すぐにETH2.0が必要だ。」
仮想通貨業アナリストLarkDavis氏が、イーサリアム(ETH)の現状にそう警鐘を鳴らした。
#ethereum price pumps, so damn close to $2,000!!! https://t.co/ZmBlXOwjVi
— Lark Davis (@TheCryptoLark) February 19, 2021
LarkDavis氏とは、チャンネル登録者約21.9万人を誇る人気“仮想通貨系”YouTuber。その影響力は非常に大きく、これまでも彼の発言はたびたび仮想通貨業界から注目を集めてきた。
そんな同氏は、ここ最近特に高騰が顕著な「ガス料金」を懸念する。
LarkDavis氏は、現状のガス料金を「totally loco≒非常に馬鹿げている」と表現し、以下のような主張を展開した。
「わたしたちは今…、すぐに“ETH 2.0”が必要になるところまできています。今すぐそれを開始しましょう!さもないと他のプラットフォームにユーザーを取られる。(中略) ここ最近のUniswapにおける平均トランザクションコストは約50ドル(=約5,200円) にものぼり、それはきわめて“クレイジー”です。」
事実、仮想通貨データ分析プラットフォームBitinfocharts.comの報告によると、イーサリアム(ETH)の平均トランザクションコストは過去最高の『約30ドル(=約3,150円相当)』にまで急騰している。
(Source:https://bitinfocharts.com./comparison./ethereum-transactionfees.html#6m)
しかしながら同氏はあくまで、価格の展望については強気な姿勢をとっていることを強調。
それでも、急激に高騰するガス料金は「金持ちの投資家」だけを生き残らせ、小規模ユーザーが続々と競合他社へと乗り換えてしまう状況をつくりだす可能性があるとの旨を指摘した。
かつてより問題視されてきた“ガス料金”に関する議論の行方はいかに――。
(Source:https://u.today./.xrp-pushed-down-to-7th-spot-by-binance-coin-as-ethereum-prints-record-high)
実際のところ、ここ最近はイーサネットと同じDappsプラットフォーム、いわゆる“イーサリアム・キラー”の台頭が著しい。
昨今のDeFi(分散型金融)の人気向上にともない、「カルダノ(Cardano/ADA)」などが、XRPの時価総額を抜くほどの急激に上昇。
さらに、先日にはBinanceのユーティリティトークンBNBは時価総額3位に躍り出た。
これにはバイナンスのDeFiセクターへの進出が大きく関係していると考えられている。バイナンスはDeFiを統合しようとする新たな試み「バイナンス・スマート・チェーン(=BSC)」を発表していた。
イーサリアムの立場が揺らいでいるのは事実である。
DeFi業界の“バブル”的な盛り上がりにともない、イーサリアムネットワークにおける通信の渋滞状態を指す「スケーラビリティ問題」はますます懸念されつつある。
このスケーラビリティ問題の解決を図るのが、「ETH2.0」だ。
2020年12月には、ついに「ETH2.0」への移行が開始。「PoW(=Proof of Work)」から「PoS(=Proof of Stake)」への序章、すなわち「フェーズ0」へと突入した。これを受け、ユーザーはETHをロックしてステーキングすることが可能になった。
今後、より堅牢なスケーリング機能は「フェーズ1」において実行される予定だ。そして、早ければ2021年末までにシャーディングが導入されると見られている。
イーサリアム、仮想通貨市場の発展のためにも迅速な対応が求められる。
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この記事は、cointelegraph.comの「Crypto influencer warns Ethereum fees will drive users away.」を参考にして作成されています。
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 kenta