アメリカに次いでビットコイン(BTC)取引量が多い国はどこなのか?

過去5年間におけるビットコイン(BTC)の取引量は、大国アメリカが最大である。

では、アメリカに次いでビットコインの取引量が多いのはどこの国なのだろうか?

ビットコイン取引量、急激な増加を記録したのは「ナイジェリア」!いったいなぜ?

主要P2Pビットコイン市場であるPaxfulが公開したデータによると、アメリカに次いで2番目にビットコインの取引量が多い国は、「ナイジェリア」だという。

その数は、「60,215BTC」にもわたるといい、中国の約3倍にも相当する。

ナイジェリアにおけるビットコインの取引量は、2017年以降少なくとも19%もの増加を記録しており、年別では2020年が最大で、その数は(11月中旬までで)20,504.50BTC」にものぼるという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、ナイジェリアの各地域でロックダウンが実行された間、ビットコインの取引量は約30%もの急上昇を記録しするとともに、Paxfulにおけるナイジェリアでの新規登録数は約137%増加した。

(Source: https://qz.com/africa/1947769/nigeria-is-the-second-largest-bitcoin-market-after-the-us/)

Paxfulのナイジェリア地域マネージャーを務めるNenaNwachukwu氏は、ビットコイン取引の活発化について以下のようにコメントした。

「ユーザーのうち、ナイジェリアの人々の割合は4分の1程を占めており、約130万もの登録アカウントをもっています。彼らは、主にP2Pプラットフォームを使用しており、“送金”が人気の高いユースケースのひとつです。ビットコインでの送金は、従来の送金オペレーターを使用するよりもはるかに安価かつ高速です。」 

公式為替レートと米ドルの並行為替レートがますます多様化しているナイジェリアの一部地域における不安定性の高まりは、ビットコイン取引の機会と実用的なユースケースを生み出した。

経済の不安定化によるビットコイン実需の高まりはナイジェリア以外のアフリカ諸国でも顕著だ。

Paxfulによる上記データの8位・10位には、それぞれケニア・南アフリカ共和国もランクインしており、アフリカ地域におけるビットコインの需要拡大がみてとれる。

ナイジェリア、そしてアフリカ地域で「ビットコイン取引量が急増」する現実、実需の高まり顕著に

[caption id="attachment_105224" align="alignnone" width="1170"] (Source:[baobab silhouette at sunset])[/caption]

BuycoinsAfrica社の共同創設者であるEleanyaEke氏は、ビットコイン需要の増加について、以下のように述べる

「人々は、国境を越えて売買取引できることを望んでおり、従来のチャネルが制限されればされるほど、仮想通貨(特にビットコイン)を取引しようと考える人々が増えています。そして、ビットコインの最も良い点は、何らかの機関や政府が恣意的に取引を停止することがほぼ不可能であるという点です。ナイジェリアの人々が、使いやすいビットコインプラットフォームを認識し、利用できるようになったため、国内におけるビットコインの流動性が大幅に向上しました。ビットコイン採用に向けた最初の問題点が円滑に解決されることによって、ビットコインの需要は急激に増加したと考えられます。」

そして、ナイジェリアの技術投資家であるOsaretin VictorAsemota氏は、ビットコイン取引増加の背景について以下のように分析している

「世界中で、“物理​​的”な取引から“オンライン”取引へのシフトが加速しました。(それはナイジェリアでも例外ではなく、)多くの銀行が閉鎖されたナイジェリアでは、ビットコインの取引ケースも増加しました。このような変化は、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響に関わらず、避けられなかったものだと思います。」

“投機的な資産”のみならず、“実用的な資産”として、アフリカ含む世界中さまざまな国と地域でその需要を高めている仮想通貨ビットコイン。

ビットコインがわたしたちの生活にとって必要不可欠な存在となる時代は、もうすぐに訪れるのかもしれない。

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この記事は、qz.comの「Nigeria is now the world’s second-biggest bitcoin market after the US.」を参考にして作成されています。