仮想通貨取引所Binanceの研究者は、米ドルの動きがビットコインと仮想通貨市場の次の方向性を左右するとみている。

同社の新しいトレーディングレポートでは、ドルと仮想通貨、そして金との間の負の相関関係が強調されている。

米ドルがビットコインの今後に影響

Binance の研究者たちによると、先月の仮想通貨市場の後退は、コロナウイルスがもたらした世界の株式市場の縮小に影響されているとのことだ。 

米ドルは今年のビットコインの成功の鍵となっている。しかし、最近のドル高により仮想通貨は勢いを弱めている。ドルの弱さの兆候が見られたり、売りが継続するようであれば、ビットコインなどの代替資産を購入する次の波が起きるだろう。 

Binance Futureのデータによると、9月のビットコインの建玉(未決済になっている契約総数)は11億ドルから6億5000万ドルに減少した。その後、同数値は9億6000万ドルまで回復した。 

さらにBinanceによると、最近の市場の低迷にもかかわらず、投資家はかなりの利益を上げており、ビットコインのファンダメンタルズは依然として強いという 。

彼らが言うように、強気相場が一直線に上がることはない。神経を消耗させることもあるが、強気相場では定期的に市場の修正が行われる。市場の修正は健全であり、過大評価された価格を調整し、購入機会を提供する。 

多くのアナリストは、中長期的には仮想通貨について楽観的な見方をしている。投資家はビットコインの将来の方向性を示すマクロ経済の動向を注視するだろう。 

ビットコインの動向に加えて、ドルの動きやその背景となる世界情勢にもますます目を向けていく必要があるだろう。

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この記事はTHE DAILY HODL「What’s Next for Bitcoin? Binance Says One Factor Will Determine Future of Crypto Markets」を参考にして作られています。