ファンダメンタルズによる暗号資産分析

本記事では、ファンダメンタルズを中心とした仮想通貨資産分析をしています。

重要ファンダを前にしても価格が動かなかったビットコイン、強ファンダに後押しされて価格が上昇したリップルと2通貨明暗分かれる結果となりました。

それぞれ具体的にはどのような背景でどのような動きがあったのか、マーケットレポートとしてまとめています。

①KuCoinハッキング、BitMEX告発、トランプ氏新型コロナウイルス感染―――にも関わらずビットコイン市場が静かなのはなぜ?

(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)

ビットコインは先月終盤から現在に至るまで107万円~115万円ほどのレンジ間で価格を推移させています。青ラインからなる三角持ち合いを明確に意識しており、青上限ラインには9月28日、10月1日にタッチしています。反対に、青下限ラインでは、9月24日、10月2日、7日と3度にわたって価格が反発しており、今後三角持ち合いを上方下方のどちらに価格が抜けるか非常に注目が集まっています。

その中で、ファンダメンタルズも非常に盛り上がりました。「仮想通貨取引所KuCoinのハッキング事件」、「トランプ大統領新型コロナウイルス感染」、さらには「BitMEX告発」があったりとビットコイン市場にとって不安材料とも考えられるニュースが立て込んでしまいました。しかし、その割には比較的落ち着いた推移を継続しています。確かに、10月2日のトランプ大統領が新型コロナウイルス感染+BitMEX告発においては落差3.8%と多少価格が落ちてはいるものの、大打撃には至っていません

たび重なる不安材料にも関わらず、なぜビットコイン価格が大幅下落を記録していないのかについて、嵐の前の静けさの中にいることという理由があげられます。中でも鍵を握るのが米大統領選挙です。ボラティリティの小さい現状では、すぐにトレーダーが動くとは考えづらいです。次にボラティリティが回復の兆候を見せた時に、一気に動きが加速する可能性があります。そして、その第一候補として挙げられるのが米大統領選挙なのです。

米大統領選挙に関しては、一部の間で民主党のジョー・バイデン氏がドナルド・トランプ氏に勝利したほうがビットコインにとってプラスであるという考え方をしています。仮想通貨アナリストKrüger氏は、トランプ氏が勝利した場合にはビットコインが短期的に強気市場に、バイデン氏が勝利した場合にはビットコインが長期的に強気市場になると予想しています。

ビットコインは現状、強いファンダメンタルズを前にしても大きな価格変動に至っていません。そのため、長い目線をもってトレードを進めていくことが今まで以上に大切になってくるでしょう。

②リップル、「Swell2020」に向けて動きを加速

(参考 TradingViewのXRPUSDチャート 1時間足)

リップルは、先月序盤から現在に至るまで24円~27円のレンジ間で価格を推移させています。この1か月間、ほとんどピンクライン(0.255ドル:27.02円)とオレンジライン(0.299ドル24.26円)は破られていません。しかし、9月24日にオレンジラインを、そして10月6日にはピンクラインを一時的には突破することに成功しています。

10月6日のピンクライン突破の背景には「リップル社がXpringなどの名称を変更したこと」、「リップル社がLemonway社とパートナーシップ提携をしたこと」の2つのファンダメンタルズが大きくかかわってきています。

1つ目に関して、リップル社の投資部門として機能してきた「Xpring」は今後「Ripple X」として、「Ripple for Good」も新たに「Ripple Impact」の名前として活動していくと発表されました。この発表を受け、突破に苦しんでいた青のレジスタンスラインを易々と突破し、ピンクライン付近まで価格を上昇させることに成功しています。

次に、2つ目に関して、リップル社は、欧州にてオンラインマーケットプレイス向けの決済ソリューションを提供するLemonway社とパートナーシップ契約を締結したことを発表しています。この締結によりユーロ圏でのさらなるRipple Net拡大に期待が高まっています。その多大なる期待感から、1ヶ月ほど破られることのなかったピンクラインに亀裂を入れることに成功したとも考えられるでしょう。

しかし現在は、ビットコインなど他主要仮想通貨の価格下落やリップル社本社の国外移動の可能性が浮上したことなどを理由にサポートラインとして機能している青ラインまで価格を下げています。

その中でも、リップル社は10月14,15日に控える年次カンファレンス「Swell2020」を目の前に控えており、リップル社は動きをますます加速させています。今後もXRPの価格にかかわってくるような重要ニュースがあるかもしれません。その際には、価格が大きく上昇する可能性も十分にあり得ます。リップル社の動きに、そしてリップル社の動きをどこよりも詳しく読者の皆様に届けているコインパートナーにもぜひ注目してみてください。

③まとめ

3つの丸い金色のビットコイン

ファンダメンタルズに影響されなかったビットコイン、ファンダメンタルズによって大きく上昇することに成功したリップルと仮想通貨を引っ張る主要通貨は白黒はっきり分かれる結果となりました。

しかし、ビットコイン、リップル関係なく米大統領選挙は間違いなく注目しなければならないイベントです。現在トランプ氏やバイデン氏は大統領選挙を目の前に活発な動きを繰り広げています。彼らの動きは仮想通貨に大きく影響してくるはずです。

コインパートナーでは、米大統領選挙に関する情報もたくさん配信しています。他にも、仮想通貨にとって重要なファンダメンタルズを配信しているのでぜひ他の記事も読んでみてください!

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