イーサリアム(ETH)のガス料金が8月12日に687万ドルにまで上昇し、過去最高値を記録した。
これは、DeFiトークンの爆発的な人気の高まりが大きく関係していると考えられており、今後のイーサリアム(ETH)価格の動きに注目が集まっている。
Ethereum had over $6.87M worth of fees yesterday, shattering the previous all-time high of $4.55M set in January 2018 pic.twitter.com/NYer35GRZt
— CoinMetrics.io (@coinmetrics) August 13, 2020
CoinMetricsによって提供されたデータによると、イーサリアム(ETH)の取引手数料にあたるガス料金が8月12日に687万ドル(約7.3億円相当)にまで上昇し、過去最高値を記録した。
これ以前にガス価格が急騰したのは、イーサリアム(ETH)価格が1,391ドル(約14.8万円)に達して仮想通貨市場が爆発的に盛り上がっていた2018年1月にまでさかのぼる。
ガス価格は、ビットコインのブロックチェーンにおけるトランザクション料金の仕組みとは異なっている。
イーサリアムネットワークでは、ガスがトランザクションとスマートコントラクトの実行に必要とされており、ガス価格は動的に定まる仕組みとなっている。
そのため、あるトランザクションで使用されるガス価格は、そのトランザクションの複雑さによって計算されており、複雑な取引になればなるほど、ガス価格は高騰する。
今回のガス価格の高騰は、DeFiトークンの歴史的なほどの人気の高まりに起因していると考えられている。
7月以降、DeFi(分散型金融)への関心が世界的に高まりつつあり、多くの投資家からDeFiトークンが熱い視線を集めている。
DeFiトークンの中でも、特にERC-20トークンの価格上昇は顕著だ。
これにより、イーサリアムネットワークは本格的にスケーラビリティ問題に直面する形となっており、今夏以降に予定されている“イーサリアム2.0”のアップデートにも注目が集まる。
以前、イーサリアム社の創業者Vitalik Buterin氏は、仮想通貨取引にかかる手数料の高騰について、以下のように語っている。
「取引に5セント以上かかるべきではなく、(取引に高額な手数料がかかることは)非常にばかげている。」
Vitalik Buterin氏が主張するように、イーサリアム(ETH)のガス価格高騰は、今後より一層問題視されていくだろう。
また、ブロックチェーン「Harmony」の共同創設者であるNick White氏も仮想通貨およびDeFiトークンの取引手数料について言及するなど、ガス価格への世界的な注目の高まりは顕著だ。
This. ETH is DeFi for the 1%.
— Nick White 🌊 (@nickwh8te) August 11, 2020
Yield farming is for rich tech bros who can afford the $50 fees.
Ironically the global unbanked who actually need DeFi are priced out.@harmonyprotocol will be DeFi for the 99% https://t.co/a4eixkQn9J
DeFiトークンバブルの発生により、ここ最近の仮想通貨市場における資金の流出入はめまぐるしい。
今後しばらくは、イーサリアム(ETH)をふくむ仮想通貨市場全体を俯瞰的に見る姿勢がより一層重要になっていきそうだ。
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この記事は、u.Todayの「イーサリアム(ETH)の手数料が過去最高値に到達した。」を参考にしています。
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 kenta