先日、10億ドル相当を超えるビットコインが移動したことについて、その際に発生した「取引手数料が驚異的に少なかったことに世界中が注目し始めている。」と、米仮想通貨メディアが報じた。
先日の巨額な取引では、88,989 BTCが送金されたにも関わらず、取引手数料はわずか9.15ドル(約965.8円)だったという。
(出典:Blockchain.com)
仮想通貨データ会社BitInfoChartsによると、今回の巨額なビットコイン取引は、Binanceに属するコールドストレージウォレットから転送されたという。
このうち、68,101 BTCが匿名のウォレットに移動し、残りはBinanceが所有していると考えられている別のコールドウォレットに転送された。
このような巨額な取引にもかかわらず、合計の取引手数料はわずか9.15ドルだ。(=0.00080340BTC相当)
ブロックチェーン技術会社のBlockstream社によると、Binance はスケーリングソリューションSegWitを活用することで、取引手数料を約36%も節約したという。
SegWitとは、Segregated Witnessの略で、ブロックチェーン上に記録される取引データのサイズを圧縮する方法のことを指す。
取引データを圧縮することで、1ブロックあたりに記録される取引データの量を増加させ、速やかな取引処理を実現する。
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巨額のビットコインがウォレット間を移動することは、いわゆる“クジラ”の影響もささやかれることにつながり、ビットコイン市場に不安的影響をも及ぼし得る。
米仮想通貨メディアは、「今回の巨額なビットコイン取引は、保有者がビットコインの売却を検討している可能性が高い。」とも報じており、クジラの動きには細心の注意が必要である。
その一方で、格段に安い取引手数料で巨額のビットコインを移動させることができるという点においては、ポジティブに広く注目されるべきニュースであるのも事実だ。
執筆現在(8月6日16時30分現在)、11,680ドル(約123.3万円)付近を推移しているビットコインの次なる動きを、引き続き見守っていきたい。
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この記事は、dailyhodl.の「10億ドル相当の大規模ビットコイン取引———企業関連のクジラが資金を移動させているのか?」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta