何人かのビットコイン(BTC)アナリストらが、「今後3年~4年間、ビットコイン価格は9,000ドル前後から大きく上下するべきではない」との意見を述べた。

米仮想通貨メディアによると、この発言に対し、ビットコイン(BTC)を実用的な決済用通貨としてではなく投機対象として認識している投資家たちが強く反論するなど、一時議論は白熱していたという。

 「ビットコイン(BTC)は9,000ドル前後から変動するべきではない。」仮想通貨界隈で一時物議醸す

著名アナリストのひとりCobra(@CobraBitcoin)が、今後数年間のビットコイン(BTC)価格の動きについて、自身の見解を語った。

(現在のように、)ビットコイン(BTC)価格が安定しているのは非常に良いことです。今後3~4年間、私は、価格が9,000ドル前後の範囲内に留まることを強く願っています。(ビットコイン価格が安定すれば、)善意の人々がビットコインを保有し続けることが可能になり、ビットコインを金儲けの手段として見なしている貪欲な人々を市場から追い出すことになるでしょう。」

Cobra氏は、ビットコイン(BTC)を非常に高く評価しており、「ビットコインは純粋な投機的な手段ではなく、信頼できる金融資産に値します。」とも語っている。

また、こちらも著名トレーダーのひとりChasingPips(@chasingpipsfx)も、「ビットコイン(BTC)価格の急激な高騰を期待するべきではない。」と主張する。

2020年のビットコイン(BTC)価格は、3月にコロナウイルスの感染拡大を受けて急落を記録し、5月の半減期に向けて徐々に回復したのち、その後は大きな変動なく安定的な推移を続けている。

ビットコイン(BTC)が安定の兆候を見せていると考えれば魅力的な要素ではあるが、実際、その安定性はおそらく長く続かないだろう。

上記著名アナリストらが語るように、ビットコイン(BTC)の実用性を高めるうえで価格の安定性はとてつもなく大切な材料であることは間違いない。

しかし、複数のクジラ(大口投資家)が市場に存在している現状は改善されておらず、ビットコイン(BTC)保有者に依然として偏りが大きいという事実にかんがみると、価格が長期にわたって安定するのは難しい。

ビットコイン(BTC)は決済及び送受金の手段通貨としての機能を発達させていくか、それとも投機対象としての地位を確固たるものにするのか―――今後数年間のビットコイン業界の動き次第では、仮想通貨(暗号資産)全体の将来が大きく左右されることとなるかもしれない。

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この記事は、ZyCryptoの「今後3年~4年間、ビットコイン(BTC)価格が9,000ドルの範囲内にとどまることに、期待が寄せられる理由」を参考にしています。