匿名系暗号資産(仮想通貨)DASHが​、世界最大の暗号資産(仮想通貨)決済可能なプリペイド式携帯電話サービスBitrefillで利用可能になりました。


元々Bitrefillではビットコインとライトコインが決済手段として利用可能だった

​Bitrefillはベネズエラやチリなどの法定通貨のハイパーインフレが頻発するため通貨の信用が低かったり、電子送金サービスを十分に受けることのできない地域の非銀行利用者向けに世界160ヶ国以上でプリペイド式携帯電話サービスを展開しています。

従来の支払い手段はビットコインとライトコインでした。

また、Bitrefillの提供するプラットフォームを利用することによって​、あのゲーム用プラットフォームSteamで暗号資産(仮想通貨)決済を利用することも可能です。


着金スピードの速さ、手数料の低さからDASHを導入

​そんなBitrefillですが、このたびDASHをその決済通貨に加えました。ポイントは「ほぼ一瞬で決済できるその着金スピードの速さ」、そして「ビットコイン・ライトコインと比較した場合の手数料の低さ」です。

Bitrefill国際マーケティング部門のディレクター、Bradley Zastrow​氏曰く「DASHはそのVISA並みの決済速度や、二重送金防止トランザクションという点でBitrefillの理想的な商業パートナーだ。」とのこと。

また、DASH導入キャンペーンということで、DASHで決済した場合には10%の割引が付くそうです。


このニュースの与える影響は?

DASHは匿名通貨ということで世間的には「マネーロンダリング」だとか「ブラックマーケット」という印象が強く、あまり良いイメージをもたれていなかったように思います(そもそもダークコインという名前がかなり怪しいですし)。

​そんなDASHもこのニュースによって、一般利用の拡大と社会的弱者の救済といういわば光の側面をアピールできたのではないかと思います。

Bitrefill自体の知名度があまり高くないため、このニュースが市場に大きな影響を与える可能性はあまり大きくありませんが、暗号資産(仮想通貨)経済の拡大・定着という側面から見ると着実な一歩と言えるのではないでしょうか。

また、あまり可能性は高くないですがDASHのような匿名系通貨への偏見が少しでも減ることによって、匿名系通貨への投資が増えるかもしれませんね。