ビットコイン先物・オプション市場を分析したところ、6月までに150万円に達する可能性は17%と算出された。
強気な投資家心理が市場に浮き出ている。
先物市場やオプション取引の動向を分析したところ、今月20日にビットコイン市場を襲った約1000ドルの暴落も個人投資家の強気姿勢を崩すには至らなかったようだ。
市場調査会社アーケイン・リサーチの最新レポートによると、ビットコイン先物の上方乖離率(プレミアム)はいくぶん縮小したものの、機関投資家向け取引所よりも個人投資家向け取引所が高い状況は変わらなかった。
2020年6月物の上方乖離率を見ると、機関投資家向けのシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では+4.07%なのに対し、個人投資家向け取引所(Kraken, BitMEX, Deribit, FTX)の平均は+4.44%と約1割高かった。
(画像:Arcane Research)
また、オプションの取引動向から逆算される6月時点での14,000ドル(約156万円)到達確率は17%となっており、今年前半中に昨年の最高値13,880ドルを超える可能性がある。
(画像:skew)
(引用元:AMB Crypto)
上記の分析に使われたデータはビットコインの先物とオプションの取引動向から算出されている。
どちらも市場参加者の心理を色濃く反映しており、相場の強弱を決める重要な要因だ。
商品価格が順調に上昇しているときは、将来への期待を織り込む形で取引期日が遠い先物ほど現在の価格と比べて高くなる傾向があり、下落相場では逆に現在の価格より安くなることもある。
約1000ドルの暴落を経てもそれほど上方乖離が解消されなかったということは、ビットコイン価格はこれから上昇すると見込んでいる投資家が依然、多いことを示す。
オプション市場ではいつまでに商品価格がいくらになれば利益が出ると予想しているのか詳細に情報を得ることができ、その取引動向には投資家の予想や思惑が強く投影されている。
先物とオプションから分析された結果が両方とも上昇方向で一致していることから、投資家心理は一様に強気に傾いていることがうかがえる。
多少の下落はむしろ押し目買いのチャンスとなり、上昇相場を後押しする可能性が高い。
ただし、大口投資家がロスカットの連鎖を狙って大胆な逆張りを行えば市場心理が一気に反転する可能性もあり、留意が必要だ。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner