現在の価格水準が長引けば、ビットコインマイナーの収入は半減すると試算された。
マイナーは生き残りのために取引手数料を18.7倍程度引き上げる可能性がある。
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンがビットコインのマイニング報酬半減が与える影響についてのレポートを発表した。
仮に半減期後もビットコイン価格が現在の水準(9300ドル:約104万円)に留まると、マイニング報酬は現在の610億ドルから300億ドル減少し、310億ドル(約3.5兆円)になると指摘。
マイナーの損益分岐点を上回る価格まで上昇しなければ、多くのマイナーが廃業し、ハッシュレートとセキュリティの急低下を招くと警鐘を鳴らした。
市場分析ツール開発会社TradeBlockは半減期後の損益分岐点を15,062ドル(約168万円)と試算している。
クラーケン社は今回の半減期を特に重要なイベントだと見ている。
半減期後、ビットコインのインフレ率は1.8%まで下がり、多くの中央銀行が物価上昇目標としている2%を下回ることになるため、ゴールドなどと同じインフレヘッジ資産となりうるからだ。
また、マイナーが半減期後も今と同じ収入を確保するためには、取引手数料を今の平均18.7倍、25.4ドル(約2800円)にしなければならず、今後大きな議題になるかもしれないと報告した。
(引用元:Kraken)
現在のマーケットは半減期に伴う価格上昇の期待感に沸いている。
一年間に生産される資源の量と市場に出回っている量を元に算出されるストック・フロー指数はよりゴールドに近づくとされ、価格上昇期待の根拠となっている。
だのにもし、半減期後も価格が現在と変わりなければ、投資家の間には失望が広がるだろう。
加えてマイナーが取引手数料を高額化させれば、利便性の低下を招き、送金や決済の需要が減少する可能性が高い。
10年以上続いたビットコイン人気に暗いかげが落とされるかもしれない。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner