香港でアジア初のビットコイン投資信託が登場した。

民主化を求めるデモによる混乱が続く香港ではビットコインの人気が高まっている。

アジア初のビットコイン投資信託が香港で誕生

香港のIDEGインベストメント社はアジアで初となるビットコイン投資信託の提供を開始した。

ビットコインに投資する「アジア・ビットコイン・トラストⅠ」とマイニング産業に投資する「アトラス・マイニング・トラストⅠ」を上場する。

2つ合わせて2億ドル(約217億円)の資金調達を見込む。

「アジア・ビットコイン・トラストⅠ」は米グレイスケール社の投資信託GBTCとは異なり、運用担当者が裁量取引を行う。

「ヘッジおよびアービトラージ(裁定取引)戦略を用いて投資家に多くのビットコインをもたらし、ドローダウン(最大資産からの下落率)リスクを効果的にコントロールできる」とIDEG社CEOのケビン・ヤン氏は語っている。

IDEG創業者のレイモンド・ユアン氏は「機関投資家が資産配分戦略にデジタル資産を組み込む時が来た。当社は伝統的な投資家とデジタル資産をつなぐ架け橋になるだろう」と自信を表した。

資産管理は世界で90万枚以上(約7020億円相当)のビットコインを管理する世界最大のデジタル資産管理会社コインベース・カストディが務める。

(引用元:ACN Newswire - Asia's First Bitcoin Trusts Launched by IDEG)

混乱が続く香港ではビットコインが人気

香港では民主主義を求める市民の抗議活動が半年以上続いている。

観光客の減少で消費活動が冷え込んでおり、11月に発表されたGDPは10年ぶりにマイナス成長となった。

経済の先行きが不安視され、投資意欲の落ち込みも激しい。

各地のATMや中国本土の銀行はデモ隊によって破壊され、金融は麻痺状態だ。

このような状況が暗号資産(仮想通貨)にとっては追い風となり、どの国の政治にも依存しないビットコインの人気が高まっている。

抗議活動が激しさを増した10月には、香港ドルによるビットコイン取引量が過去最高を記録した。

新しい投資信託の登場により、機関投資家からの関心はさらに高まることになるだろう。

本格的な「有事のビットコイン買い」はこれから起こる可能性がある。

 

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