ビットコインを保有するアドレスが過去最高を記録した。
取引所やカストディに資産を預ける投資家が多いことから、実際はさらに普及が進んでいると見られる。
ビットコインを少しでも保有しているアドレスの数が2018年1月を超えて過去最高の2839万個に達したことが明らかになった。
The total number of bitcoin addresses that hold any amount of BTC has hit an all-time high at 28.39M addresses, surpassing the previous ATH of 28.38M (achieved on 1/10/18). (Data via @coinmetrics Pro)
— Alex Thorn (@intangiblecoins) December 6, 2019
Short thread ?? pic.twitter.com/y87ovxstWb
アドレス数はビットコインの普及度合いを測る良い指標であり、世間の関心が高まっていることを示唆している。
しかし、2つの理由からこの数字は正確に投資家の人数を表していないとツイートを投稿したベンチャー投資家ソーン氏は指摘する。
1つは、1人の投資家が複数のウォレットを持っているケースが考えられるため。
リスク低減のために資産を分割して保有していれば、アドレス数は投資家の人数より多くなる。
もう1つは、多くのユーザーが取引所やカストディ(資産管理企業)に資産を預けっぱなしにしているためだ。
このような団体は1つのアドレスで顧客資産を管理しているので、アドレス数は投資家の人数より少なくなる。
両者は相反する結果をもたらすが、結果としては2つ目の要因のほうが影響が強く、ビットコインは実際はもっと普及しているはずだとソーン氏は見ている。
(引用元:Twitter -@intangiblecoins)
ソーン氏が2つ目に指摘するように、取引所やカストディの存在によってアドレス数は今後増えにくくなりそうだ。
なぜならセキュリティ対策に注力する取引所が増えているからだ。
オフラインウォレットは決して安価ではないことも考慮すると、少額であれば取引所に預けっぱなしにする投資家は減らないだろう。
巨額の資金を動かす機関投資家の増加もアドレス数を増やす要因にはならなそうだ。
機関投資家はカストディを利用するのがますます主流になると考えられるからだ。
ハッキング被害には万全の対策が施されているし、もしものときには保険によって全額補償してくれる。
アドレス数の推移はビットコインの普及度合いを測る上で一定の意味があるものの、大きなファンダメンタルズ要因にはならないと見る。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner