ビットコインはデジタル版の金であるとの仮説が破綻しようとしている。

このことを逆手に取り、全く新しい資産クラスとしてポートフォリオに組み入れる動きも出てきそうだ。

ビットコインは、もはやデジタル・ゴールドではない

ヘッジファンドなどに投資情報を提供するフィンテック企業デジタル・アセッツ・データ社が、ビットコインと株価に相関関係がなくなってきており、もはやデジタル・ゴールドとは呼べないとするデータが報じられた

これまでビットコインと米国の代表的株価指数S&P500は、一方が上がれば他方は下がる、という負の相関を見せてきた。

言い換えれば、ビットコイン価格は株価の先行指標にすらなっていた面がある。

この性質は値下がりのしづらさから安全資産と呼ばれる金と同じもので、ビットコインはデジタル・ゴールドと呼ばれていた。

しかし、10月初旬からその関係性が弱まっているとデジタル・アセッツ・データ社は指摘。

相関係数は-20から30%を推移していたが、現在は-10%ほどに上昇し、さらに0に近づいている。

デジタル・アセッツ・データ社データアナリストのケビン・カルテンバッハー氏はこのことを「負の相関がデジタル・ゴールド仮説を支持し、グローバル経済の混乱時にビットコインへの投資を促してきたが、このところの推移を見ると仮説には疑義が唱えられる」と解釈した。

株との相関が0に近くなることは一概に悪いこととは言い切れない。

ビットコインは既存の金融商品とは完全に独立した新たな資産として機能する可能性があると見ることもできるからだ。

リスク回避のために可能な限り資産を分散したい投資家にとって、ビットコインはポートフォリオに組み入れるべき銘柄になったと捉えられるだろう。

 

\無料アプリを使って/

暗号資産(仮想通貨)のニュースを逃さずチェック!

すでにdiscordをお持ちの方はこちら!