フランスの報道機関AFPによると、フランス中央銀行(バンク・ド・フランス)総裁のフランソワ・ヴィレロイ・ド・ガルハウ氏は、2020年に銀行独自が発行する暗号資産(仮想通貨)(CBCD)の試験を、正式に開始する計画であることを、明らかにした。
ガルハウ氏は、昨今世界各国でデジタル通貨が独自発行されている潮流に言及し、「中央銀行として、我々がこのようなトレンド(世界中で独自デジタル通貨発行が盛んになっているトレンド)を未確認のままにしておくことはできない。我々には、イノベーションの支援に完全にコミットし続けなければならないという義務があるのだ。」と述べた。
フランス政府は今年9月に、FacebookのLibraプロジェクトに強く反対し、フランス国内での展開を許可しないことを表明し、当初は暗号資産(仮想通貨)否定派としての動きを見せていた。
しかし先月にはフランス中央銀行が、ブロックチェーン技術や暗号資産(仮想通貨)の領域に精通した有識人材を公式に募集しており、独自暗号資産(仮想通貨)の発行に強い関心を示しているのではないかと大きな話題を呼んでいた。
フランス中央銀行は発行予定の独自暗号資産(仮想通貨)に対して、『国境を越えた支払いをより効率的にする』ことを期待しているという。
ガルハウ氏によると、フランス銀行は現在、独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を迅速に発行するべく、暗号資産(仮想通貨)などのイノベーティブな支払い手段の研究・開発に焦点を当てた専門的な部署の創設検討段階にあるという。
フランスのように、かつては暗号資産(仮想通貨)に対して否定的な立場をとり続けていた国々の中にも、ここ最近は暗号資産(仮想通貨)に対して肯定的な動きを見せ始めている国家は増えつつある。
これは紛れもなく、暗号資産(仮想通貨)に秘められた潜在的な可能性への期待感が高まっているからだ。
今後、フランスによるCBCD発行は、暗号資産(仮想通貨)全般の発展に大きく貢献することになるだろう。
なお、このCBCDは早ければ2020年の第一四半期に試験開始される予定。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta