存在感を強めるビットコイン先物、CMEでの取引量過去最高

シカゴマーカンタイルエクスチェンジ(CME)は、11月22日の価格暴落を受けて、ビットコイン先物のボリュームが急上昇したことを確認したことを報告した

ビットコインは11月24日16時現在、約7200ドルに留まっているが、それに対しCMEの先物市場は取引量をますます高めている。

過去にも、ビットコインの大幅な価格乱高下が見られボラティリティが高まると、デリバティブ市場の勢いに拍車をかけ、ビットコイン先物取引のボリュームは急上昇してきた。

ビットコイン価格が下落しても、その分デリバティブ市場に勢いをもたらすという観点から言えば、ビットコインという存在そのものが投資家にとってもより身近かつ重要な存在になりつつあると考察できる。

現金で決済されたビットコイン先物は、過去数週間は低迷しており、今回の取引量爆増の前日までの段階では、「6,300件」の取引量が最も高い数値だった。

それを大幅に超え、11月22日は「11,537件」を記録している。

上記のチャート(出典:Bitcoin Futures Volume、CME Group)からわかるように、過去1か月間の1日のボリュームは一貫して平均を大きく下回っている。

チャートに見られる2つのピークは、中国の「コアテクノロジー」としてブロックチェーンが進化しているという習近平国家主席の発言を受けて、それぞれ10月23日と10月25日に記録されたものだ。

ビットコインが10月25日に1日あたり40%の価格上昇を記録して以降、市場での後退の準備が整い、機関投資家を短絡させたと見られる。

11月8日を例にとると、ビットコインが9,300ドルから8,600ドルに急落したため、CMEのボリュームは5,800契約に急増した。

同じ日には、Bakktでのビットコイン先物取引量も増加を記録しており、ビットコイン先物取引全体が紛れもなく大きな存在になっていることがわかる。

また、その他の暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所でも、ここ最近はそのボリュームが大幅に増加している。

暗号資産(仮想通貨)のデータアグリゲーターであるCoinGecko氏は、ビットコイン価格下落の中で、「暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引全体のボリュームが2,000万ドルを超えた。」と指摘し、その規模の大きさを主張した。

CMEやBakkt以外では、BitMEXやHuobiデリバティブ取引所なども取引量の増加を記録している。

ビットコイン価格は低迷を続けてはいるものの、それに相反するように存在感を際立たせる先物取引市場。

あらゆる面で、ビットコインはそのポテンシャルを示している。

デリバティブ市場での取引量増加も含め、ビットコインの今後の活躍に期待は高まる一方だ。

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