暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレットを手掛けるLedger社の創立者がビットコインは他の資産にはない素質を持っていると評価した。

株価が史上最高値を更新し続けるなか、くすぶる景気後退懸念にも強い資産として投資家の人気を集めるか。

ビットコインは景気後退が起きても安全なのか

ハードウェアウォレット大手Ledger社の創立者エリック・ラルケベック氏は仏経済ビジネス雑誌Capitalが行ったインタビューに対し、「将来、経済危機が訪れてもビットコインはその影響を受けないだろう」との述べた。

氏はビットコインを「過去10年間に見せた復元力は代替可能なものではない」と高く評価。

「ビットコイン価格が他の暗号資産(仮想通貨)の価格を決定づける状況は続くだろう」とし、暗号資産(仮想通貨)市場を代表する存在であるとの意見を示した。

ビットコインの位置づけはいまだ定まっておらず、株式のようにリスク資産と見る向きがある一方で、金のように安全資産と見る向きもある。

そのとき市場が最も意識している事柄がなにであるかによって評価が変わるのが実情だ。

ラルケベック氏が経済危機の可能性に言及したのは、世界的に景気後退懸念がくすぶっているからだ。

現在の株式市場は非常に好調だが、同時に経済の巻き戻しを示唆する弱気な指標も各国で見られている。

市場心理を入念に解きほぐさなければならない環境にあるなかで、ビットコインが経済の動向に左右されないということになれば、投資家の人気が一段と高まる可能性がある。

 

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