テザー社はUSDTは裏付け資産と1対1できちんと交換されていると改めて主張した。

裏付けなしでトークンを空発行しているとの不安がやわらぎ、USDTを利用する投資家が一段と増えることで市場全体を押し上げる可能性がある。

「仮想通貨USDTは100%の裏付けを持つ」とテザー社

米ドルのステーブルコインUSDTを発行するテザー社は、USDTは100%の裏付け資産を持つと改めて主張したと暗号資産(仮想通貨)メディアCoindeskが報じた

多くの投資家に利用されているUSDTの信頼に対する不安がやわらぎ取引量増加のペースが加速する可能性がある。

暗号資産(仮想通貨)市場全体を押し上げる要因になりうる。

テザー社をめぐっては、「2017年のバブルはBitfinexの1頭のクジラが裏付け資産を持たないUSDTを元手に相場操縦で作り出した」という論文が2018年、テキサス大学のジョン・グリフィン氏とオハイオ州立大学のアミン・シャムス氏から発表され、信頼性に対する論争が巻き起こっていた。

テザー社の裏付けシステムはニューヨーク司法当局による調査の対象にもなっている。

顧問弁護士のスチュアート・ホーグナー氏が宣誓供述書に記したところによると、今年4月の時点でテザーの発行額は約28億ドルあったが、現金および短期証券の保有額は約21億ドルしかなく、約74%分の裏付け資産しか持っていなかった。

テザー社の「透明性」のページを見ると現在はドル、ユーロ、オフショア人民元を合わせて約46億ドル分保有しており、発行額約45億ドルを上回っている。

ホーグナー氏は「74%というのは特定の資産だけを指しており、全ての準備資産を指しているわけではない。準備資産には現金や短期証券、債券、その他の資産が含まれる」と説明している。

テザー社が発行額より少ない準備資産しか保有していなかった場合、USDTの一部が無効化されることが懸念されたが、どうやら投資家は安心してUSDTを利用できそうだ。

USDTは、暗号資産(仮想通貨)同士の交換には税金が発生しない国で利益確定をする場合や暗号資産(仮想通貨)しか預けられない取引所に安全資産を確保したい場合によく用いられており、人気が高い。

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