ビットコインの人気が爆発

暗号資産(仮想通貨)が世界的に下落を続ける中、アルゼンチンのペソ通貨価値が30%以上下落したことや、香港の不安定な情勢の影響を受け、同国や地域において、ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)が人気を爆発的に高めていると、ブルームバーグが報じた

特にアルゼンチンでは、ペソ通貨価値の急落に伴い、株式市場が過去30年間でも最悪な状態にまで陥った。

アルゼンチンペソの崩壊につながったのは、政治面での影響が大きい。

現職のマクリ大統領がポピュリストの野党候補に大差をつけられた、今回の大統領選の予選選挙の結果がアルゼンチンを混乱状態に陥れている。

アルゼンチンの現状のように、法定通貨はその国の政治や経済政策の影響を受けやすいのが難点であるが、ではなぜそれに伴ってビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)に空前の人気ブームが起きているのだろうか。

法定通貨の落とし穴

そもそも政府が、自国通貨の信頼を維持するためにその都度新たな金融政策を展開する姿は、「いつか通貨の信用陥落につながるのではないか。」と常に懸念されてきた。

このような事態に陥るのは、ビットコインとは異なり、法定通貨を国家が独占的に管理するという中央集権的な体制がとられてきたためだ

それに対しビットコインは非中央集権的な構造で成り立っており、ビットコインの価値はその国の経済政策や政治情勢に左右されることはない。

しかし、ビットコインは価格変動性(ボラティリティ)が大きい点が以前から懸念されており、今週だけでもビットコインの価格変動幅は8%を超えているのは難点だ。

たしかに、法定通貨・ビットコインの両通貨とも、懸念すべき点は存在している。

しかし、非中央集権的な構造で成り立っているがゆえにユーザーの「信用」によって通貨の信頼が担保される仕組みをもつビットコインは、現在のアルゼンチンや香港の人々にとっては喉から手が出るほど保有しておきたい通貨であることは間違いない。

法定通貨の崩壊から、ビットコインの実用化へ。

その日は着実に近づきつつある。

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