今週はビットコインの価格が大きく変動する一週間となった。
また、3位にランクインした「ロシアで暗号資産(仮想通貨)売買を許可の可能性」や6位の「中国の暗号資産(仮想通貨)に対する見解に変化」など、国際的な反応に注目が集まった。
それでは1位からチェックしていこう!
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが、フェイスブックの暗号資産(仮想通貨)であるリブラに関してフェイスブックと公式に協議していることがわかった。
27日のインタビューにて、バイナンスの戦略担当者であるジン・チャオ氏は、リブラについて非常に興奮していると述べたうえで、同取引所へのリブラの上場について公式に協議している段階であることを明らかにした。
チャオ氏は、交渉は初期の段階であると前置きしつつも、「互いに利益があり、実現可能性が高い。バイナンスは可能な限りリブラを扱うことを楽しみにしている」とも述べた。
大手取引所であるバイナンスとフェイスブックの組み合わせが実現されれば、世界に大きな衝撃を与えるだろう。
27日、ビットコインの採掘難易度が過去最高を更新した。
ビットコインの価格高騰を受け、マイニング業者間での競争がこれまで以上に激しくなったことにより、難易度の上昇が進んだと見られている。
一般的にビットコインの取引承認に対してマイナーの数が少なければ採掘難易度は上がり、多ければ下がる。
27日に7兆9000億に到達し、これまでの最高だった2018年10月の水準を上回った形となった。
ロシア財務省がFATFの圧力を受け、暗号資産(仮想通貨)の売買を許可する可能性を示唆した
21日、ロシア財務省の副大臣が、現地の記者団に対し、最終的な決定は下されていないものの、暗号資産(仮想通貨)に関する法案の中で暗号資産(仮想通貨)取引が許可される可能性を示唆した。
ロシアは、FATFから暗号資産(仮想通貨)規制法案の採択を迫られていたこともあり、延期していた暗号資産(仮想通貨)の関連法案の可決を急いだ形となった。
ロシアという経済大国の参加が暗号資産(仮想通貨)市場にどのような影響を及ぼすのか、目が離せない。
ゴールドマンサックスが、独自暗号資産(仮想通貨)を発行する計画が明らかになった。
ゴールドマンサックスのCEOがインタビューにて、ゴールドマンサックスが独自暗号資産(仮想通貨)の発行に向けて計画していることについて言及した。
同業界のJPモルガンがJPMコインを発行していることに影響された形で、必ず後に続くとし、資産のトークン化やステーブルコインについてかなり調査を進めているとも述べた。
JPモルガンのみならず、ゴールドマンサックスまで独自暗号資産(仮想通貨)の発行に取り組むことになれば、ウォール街の金融機関が直接暗号資産(仮想通貨)業界に参入する未来もそう遠くなくなってくるかもしれない。
世界各国の要人が集まった「V20サミット」が大阪で開催される
G20首脳会談と並行してV20暗号資産(仮想通貨)サミットが6月28~29日の日程で開催された。
V20とはVirtual Asset Service Provides Summitの略称であり、政府関係者やFATFワーキンググループの代表者、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)サービスのプロバイダーなどが大阪に集まる国際的なサミットである。
今回の開催では、ビットコイン市場に影響する新ガイドラインの対応に関する協議などがおこなわれた。
これからもV20サミット関連のニュースに注目が集まる1週間になるだろう。
6位|中国の暗号資産(仮想通貨)に対する見解に変化
「ビットコインは逃避資産」、中国の暗号資産(仮想通貨)に対する見解が変化か
中国政府の国営通信社が、グローバル経済が減速する中、ビットコインが投資家の「逃避資産」として資金を吸収している、と指摘した。
それと同時に、米中貿易戦争が加速化していたことで、投資家の不安が煽られ、ビットコインが逃避資産として投資家の人気を集めていたという分析もしている。
今回、暗号資産(仮想通貨)取引を全面禁止している中国において、国営メディアがビットコインの潜在的な能力を認めたのは初めてのこと。
中国政府が逃避資産として、ビットコインを少しずつ見直しているとも捉えられるだろう。
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著者: CoinPartner 編集部 水野 倫太郎