​​リップル社は24日、2019年第1四半期のマーケットレポートを発表した。​

好ファンダに恵まれていたリップルであったが、価格については伸び悩んでいた。

今期は好ファンダがどれほど業績に表れているかを確認したうえで、価格低迷の原因を考察していく。

​リップル社が第1四半期のレポートを公表

リップル社は24日、2019年第1四半期のマーケットレポートを発表した。

​この3か月間リップル周りには良いニュースが飛び交っていた印象だが、価格はかなり伸び悩んでいた。

​リップル社の業績とXRPの流通を詳しく見て、ここまでの歩みと価格低迷の原因を考察していく。

​やはり成長が著しい第1四半期

レポートによると機関投資家への直接販売が6193万ドル(前回比+2178万ドル)と大きく成長していた。

前回のレポートから見るにこの分野が課題と考えられていたが、改善に向かっているようだ。

さらにレポートを読み進めると、以下の2点が好印象ととらえらえた。

  • XRPを取り扱う暗号資産(仮想通貨)取引所が+20社となる
  • ボラティリティが過去2番目の低ボラティリティ

これらは流動性・安定性が改善されていることを示しており、通貨としての信頼性が徐々にあがってきたようにも思える。


リップル社の売り圧がXRP価格の上昇を抑えている?

​第1四半期の成績を見てみると、価格が上がっても良いように思えるが、実際価格は下落している。

その要因としてリップル社によるXRP売却が挙げられる。

売却による売上高は1億6942万ドル(約190億円)となっており、昨年第4四半期より+31%となっている。

さらにエスクローへ戻るXRPが約7割となっており、今より売り圧が3倍あがる可能性があることも考えられる。

このリップル社の売り圧がXRP価格上昇を妨げている説は妥当性があり、より一層検証が必要になるであろう。

エスクローとは

  • エスクローとは、健全な市場取引を促進するためにリップル社がXRPを保有することで市場流通量を調整するシステムを意味する。
  • 毎月10億XRPずつ市場に解放し、不要な分だけ再回収するというシステムをとっている。

 

良いニュースが飛び交うリップルであるが、実際に投資する際には慎重に検討する必要があるであろう。