世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)は、4/22に暗号資産(仮想通貨)ビットコインSVの上場を廃止することを発表した

公には様々なことが上場廃止の理由として挙げられているが、バイナンスにとっては4つのメリットがあるようだ。

バイナンスはビットコインSVの上場を廃止

ビットコインSV上場廃止の背景

世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)は、4/22に暗号資産(仮想通貨)ビットコインSVの上場を廃止することを発表した

このニュースを受けて、ビットコインSVの価格は大暴落し、代わりに分裂元であるビットコインキャッシュは高騰している。

上場の廃止が決定した理由には「プロジェクトに対するチームのコミットメント」や「開発レベルと進捗」倫理に反する行為や詐欺的な行為」でなど様々上げられる。

中でも一番問題になっているのが「倫理に反する行為や詐欺的な行為」であるという。

バイナンスCZはビットコインSVのコアメンバーであったクレイグ・ライトが、自らのことをビットコイン開発者「ナカモトサトシ」と名乗っていたことを、売名行為であると捉えている。

これについに、バイナンス CZがしびれを切らしたことを発端に、上場の廃止が実施された模様だ。

上場廃止に隠されたバイナンスの4つのメリット

上記の記述のようであれば、バイナンスCZが感情的に上場廃止を決めたようにも捉えられるが、決してそうではない。

今回の廃止決定と市場の動きで、見えてくるモノがある。

  1. プラットフォームの健全化
  2. 自主規制の先例を打ち立てられた
  3. 取引所の中での地位を確立
  4. 取引所の信頼性を相対的にUP
前者2つは廃止決定によるメリットで、後者2つは廃止後の動きから生まれたメリットである。
1つ目の「プラットフォーム健全化」は、怪しげな通貨を上場廃止したことによって、バイナンス市場が健全化されたということである。
2つ目の「自主規制の先例を打ち立てられた」というのは、ビットコインSVが法的に問題になる前に、取引所自ら規制をしたという先例を作ったということだ。これはかなり国家から見ても、印象良く映るであろう。
3つ目の「取引所の中での地位を確立」は、他の取引所がこの動きをたどることで、バイナンスが事実上取引所のリーダーとして確立するということだ。

4つ目の「取引所の信頼性を相対的にUP」は、他の取引所が廃止をためらうことで、他の取引所が信用を落としていくということだ。


信頼性と安全性が求められる暗号資産(仮想通貨)市場にとって、バイナンスは大きな一歩を踏み出すと共に、大きな役割を担っていくことがはっきりした事件であった。