ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場でのドミナンス(優位性)が、85%にも及ぶという見解が波紋を呼んでいる。
時価総額だけみると、50%ほどと言われるビットコインドミナンスは、「低く見積もられすぎている」そうだ。
オーストラリアのブロックチェーン会社CanYa創設者のJohn-Paul Thorbjornsen氏は、ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場での優位性は85%にも及ぶとMedium紙を通じて自身の考えを表明した。
現在のビットコインは、CoinMarketCapにおける時価総額では市場の50%を占めている。
しかし、これは時価総額という面でしかビットコインを見ていないにすぎず、実際に優位性を語るにはより多くの視点を必要とする。
そこでThorbjornsen氏は、Pareto原則という法則を利用した。
そのPareto原則を利用した彼の調査によると、ビットコインは市場の85%以上を占めており現段階ではリップルやイーサリアムの勝ち目はほとんどないという。
さらにThorbjornsen氏は、CoinMarketCapにおける時価総額トップ5に載っていない通貨は暗号資産(仮想通貨)市場の1日の取引量の0.1%にも満たないと主張している。
(引用:Medium「Bitcoin's True Market Dominance」)
ビットコインドミナンスの高さは、たびたび問題視されている。
暗号資産(仮想通貨)市場がビットコイン価格に連動することで、その他のアルトコインがその通貨自体に価値が認められず、ただ暗号資産(仮想通貨)だからという理由での投資につながっており、コミュニティの育成や通貨の開発度を正しく評価されない。
今後、価値あるプロジェクトが正当に評価されていくためには、このビットコインとの価格連動から離脱する必要があると言えるだろう。
少なくとも時価総額のみでドミナンスについて議論するいまの状況は、今後変化していくだろう。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner