​米暗号資産(仮想通貨)取引所CoinbaseはOTC(店頭)取引デスクの仕組みにをブログにて公開した。

同ブログによると、OTC取引デスクを暗号資産(仮想通貨)資産管理(カストディ)サービスと連携し、性能の向上に成功したという。

​これにより、大口投資家の暗号資産(仮想通貨)市場参入が期待される。

CoinbaseはOTC(店頭)取引を仮想通貨資産管理サービスと連携

​​米大手暗号資産(仮想通貨)取引所CoinbaseはOTC取引に関して、新たなサービスを展開するようだ。

同取引所は日本時間14日、OTC(店頭)取引の仕組みに関するデスクをブログにて公開。その特徴として、暗号資産(仮想通貨)資産管理サービスと連携していることを挙げた。

これにより、カストディサービスのユーザーが簡単にOTC取引による資金の売買が出来るようになる上に、取引した資産をコールドウォレットで安全に保管することが可能になるようだ。

さらに、OTC取引デスクを使用することで、取引の事前に価格の確認・修正出来るようになることから、誤操作を未然に防ぐことが出来るようだ。

Coinbase資産管理部門長であるSam Mclngvale​氏は、OTCデスクが、公開した時から資産管理サービス顧客からの需要を集めていたと説明している。

資産管理サービスと提携したことで、ユーザーはコールドウォレットに預けている資産を直接取引できるようになることが、大きな魅力のようだ。

これにより、カストディユーザーは即時に・簡易に取引を行えるようになることが予想される。

そのためMclngvale​氏は​、今回のサービスが「実用的なトレード手段になる」と高い期待を寄せている。

OTC(店頭)取引とは

​OTC(店頭)取引は「Over The Corner」の略語。売買取引を行う当事者同士が、暗号資産(仮想通貨)取引所を仲介せずに​直接取引することを意味する。​

通常の取引所を介した取引よりも簡単であるため、大口の取引が活発化するチャネルとして最近注目されてきている。

これまではGenesis、Circle社などがこのサービスを展開してきていたが、米大手取引所も今後本格参入してくるようだ。

CoinbaseのOTC取引は2018年にローンチ。昨年12月に「機関投資家向け」としてサービスを開始していた。

OTC取引は、今年2月に韓国取引所Bithumbが開始を発表するなど、暗号資産(仮想通貨)業界での話題である。

取引の簡易性から大口の機関投資家の市場参入個人取引の活性化が期待されているサービスだ。今後の暗号資産(仮想通貨)事業を語る上で重要になってくる可能性は非常に高い。