カナダ当局がダークウェブ上で違法薬物や銃器の取引を行っていた男のビットコインウォレットをおとり捜査で特定し、「売上金」として押収した。
暗号資産(仮想通貨)が捜査に利用され、押収されるのはカナダでは初めてのことで、相次ぐ違法取引への対応に注目が集まっている。
カナダ当局がダークウェブ上で違法薬物や銃器の取引を行っていた男から、ビットコインのデジタルウォレットを押収したことに注目が集まっている。
最近では多くの違法取引がダークウェブ上で行われるようになった。この傾向によって、違法取引のマーケットは警察の捜査の目をかいくぐり、日夜成長している。
その決済手段として暗号資産(仮想通貨)が悪用されることとなっているが、この暗号資産(仮想通貨)に関する警察側の知見が不十分であるため、捜査が後手になるという事態が多く発生している。
この一件で注目が集まっているのは、警察が違法取引における暗号資産(仮想通貨)の利用を逆手に取って犯人特定に至った点だ。
この件を担当したトロント市警は、ダークウェブの違法薬物マーケットで購入者のふりをして犯人に近づく、いわゆるおとり捜査を行った。
そしてビットコインを支払い、その取引記録を追跡することで犯人のウォレットを特定し、逮捕に至った。
また、犯人から押収したパソコン内から約250BTCが入ったウォレットが発見され、全額が違法取引の売上とみなされて押収された。
暗号資産(仮想通貨)には犯罪への利用やテロ支援といったネガティブな側面が確かに存在しており、社会に広く普及するためにはそういったネガティブな側面を厳しく取り締まることが不可欠だろう。
そのために、この事件のような暗号資産(仮想通貨)犯罪への対応が増加することに期待するほかない。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner