Mt.Goxのビットコイン口座から、358億円相当のビットコイン・ビットコインキャッシュが市場に流出していたことがわかった。

この売却は昨年2月から6月にかけて行われ、その期間ビットコインの下落トレンドに拍車をかけていたことになる。

​Mt.Gox資産市場流出が発覚 ビットコインなど​358億円相当が売却か

Mt.Goxのビットコイン口座から358億円相当の​ビットコインが市場に流出した可能性があると、Mt.Gox関係の情報サイトGOXDOXがリークした。

このリークによればMt.Goxの管財人となっていた小林信明​氏の管理する口座に、5月から6月の間で取引所BitPointから合計358億円​の振込があったという。

現在Mt.Goxは民事再生手続中であり、小林信明氏はその再生債務者となっている。

小林氏は以前、海外メディアBitCoin.comの取材に「市場への影響を避けるため、通常の取引所ではなく適切な方法で売却する」と発言していた。

しかし、BitPointからの振込があった時期に重なるようにしてビットコイン価格は約23%下落していることから、市場へ放出されていた可能性も否定できない。

未だにMt.Goxは暗号資産(仮想通貨)市場に大きな影響を与えかねない額のビットコイン・ビットコインキャッシュを保有しており、今後も同じような形で売却された場合、再び下落トレンドに拍車をかける恐れがある。