記事の概要

  • 国際的コンサルティング会社PwCの支部であるPwC HongKongがステーブルコイン発行のための最適環境の整備を行なっている。
  • PwC HongKongは暗号資産(仮想通貨)大手Circle社と提携するなど、事業の規模は非常に大きくなっている。
  • ステーブルコインは日に日に存在感を増してきおり、最近ではCircle社だけでなくIBMなどの大手企業も事業着手を検討するほどになっている。

 

PwC HongKongがステーブルコイン発行へ向けた環境づくりを目指す

国際的コンサルティング企業のPwC HongKongは​非営利団体Looping Foundationの取り組みの一環として、ステーブルコイン発行のための最善策の検討を行なっているようです。

本日11月6日に発表されたPwC HongKongのステーブルコインに関する研究の結果、PwCはPoloniexを買収している暗号資産(仮想通貨)大手企業Circle社との提携をすることになりました。ステーブルコインは最近急激に存在感を増してきており、Circle社は大手暗号資産(仮想通貨)取引所CoinbaseからUSDCを発行し、IBM社がステーブルコイン発行を検討するなど世界的大企業の中でも話題になってきています。このような最近の熱狂的なブームは、長期的な目で見た際のドルに対する不安から生じたTetherの暴落とも関係があるようです。PwC HongKong及びChinaの技術部門長であるWilliam Gee​氏はCoindeskに対して「信頼性の強化が必要だ。それ故に標準やプロトコルはどのようなものであるかというのを内部から解明するように我々は取り組んでいる。」と述べており、初期段階ながらも着実にステーブルコイン事業の足固めを行なっているようです。

一方、PwC HongKong​の事業の鍵であるLooping Foundationは分散型取引プロトコルを推進しており、PwCが関与することによってステーブルコイン及びSTOの運用・管理における透明性の向上が期待できると述べています。創設者であるDaniel Wang​氏は「Loopingプロトコルによって強化されたセキュリティーと監査はRegTechにおいて非常に重要な役割を果たすでしょう。」と述べており、同社の事業が今後分散型プラットフォームで活躍することを確信しているようです。