ソラナネットワーク上で人気のミームコイン発行プラットフォーム「Pump.fun」は、10月19日に行われたX Spacesイベントで、今後の新トークンのリリース計画と新しい取引ターミナル「Pump Advance」を発表した。
現時点で、Pump.funプラットフォーム上には2,452,552のユニークなトークンが展開されているとDune Analyticsのデータが示している。
新トークンのリリース時期は具体的に示されていないが、Pump Advanceに関する詳細が発表された。
この取引ターミナルには、ミニチャート、主要保有者に関するデータ、ソーシャル指標が搭載されており、数百万のミームコインの中から注目すべき銘柄を見つけやすくする設計になっている。
また、初月の取引手数料が0%であることや、Privyを用いた強化されたログインセキュリティも発表された。
ミームコインへの反応は仮想通貨コミュニティ内でも賛否が分かれている。
投資家ムラド・マフムドフ氏は、ミームコインがアルトコインの投機的プレミアムを排除することで、仮想通貨の正当なユースケースを提供すると主張。
一方、著名な仮想通貨擁護者ジミー・ソン氏は、ミームコインを「投資家にとって純粋なマイナス要素」と位置づけ、過度な投機的ギャンブルであると批判した。
Dune Analyticsのデータによると、Pump.funで発行されたミームコインの約98.5%は、ソラナのRaydiumで上場に至らず失敗している。
この高い失敗率とラグプル(投資詐欺)を減らすため、Pumpチームは2024年8月に、トークン制作者がボンディング曲線を完了し、Raydiumでの上場を成功させるごとに80ドル(約11,920円)のインセンティブを提供すると発表した。
しかし、批評家たちは、このプラットフォームで成功するミームコインを見つける確率が0.12%程度であり、ルーレットで勝つ確率よりも低いと指摘。
一部のトレーダーは、Pump.funを「屠殺場」と形容するほど厳しい環境であると表現している。
それにもかかわらず、Pump.funは多くのユーザーを惹きつけ、大量の取引量を維持している。2024年8月13日には、プラットフォームの一日あたりの収益が530万ドル(約7億8,970万円)を超え、同期間中に24の主要プロトコルの合計収益を上回った。
Pump.funはミームコイン市場での重要な存在感を維持しつつ、ユーザー体験の改善と取引成功率の向上を目指している。
今後の新トークンのリリースとPump Advanceの普及が、市場にどのような影響を与えるかが注目されている。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer