現物ビットコインETF(上場投資信託)の市場が拡大する中、12のETFの合計保有量が100万BTCに近づいている。先週末時点で、その目標にあと42,000BTCを残すところまで迫っている。

大規模な資金流入がビットコインETFを後押し

米国証券取引委員会(SEC)は9か月前に11の現物ビットコインETFを承認し、その後、グレースケールの「Bitcoin Mini Trust」も追加されたことで、ETFの数は12に増えた。

かつて、グレースケールの主力ファンド「GBTC」は62万BTCを保有し、店頭取引(OTC)で取引されていたが、SECの承認により、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で公開取引に移行した。

BlackRock、Grayscale、Fidelityが市場をリード

現在、最大のBTC保有者はBlackRockの「Ishares Bitcoin Trust(IBIT)」で、2024年1月11日の開始以来、228億4,000万ドル(約3兆4,031億6,000万円)の資金流入を記録。

IBITは385,590.90BTC(約3兆9,187億円)を保有している。

次に大きな保有者は、GBTCで220,821.30BTCを保有しているが、上場後に約201億ドル(約2兆9,949億円)の資金が流出した。

Microstrategyは252,220BTCを保有しており、GBTCの保有量を上回る状況にある。

さらに、Fidelityの「FBTC」は184,612.53BTCを保有し、この3つのETFが10万BTCを超える保有量を誇る。

その他の主要なETFの状況

Ark Investと21Sharesの「ARKB」は50,749BTCを保有し、Bitwiseの「BITB」は41,799.16BTCを管理している。

Grayscaleの「Mini Trust」は33,665.64BTCを保有し、その他のETFは1万5,000BTC未満の保有量となっている。

Vaneckの「HODL」ファンドは12,500.69BTCを保有し、CoinSharesの「Valkyrie BRRR」ファンドは9,081.95BTCを保有。

さらに、Invescoの「BTCO」は7,941BTC、Franklin Templetonの「EZBC」は7,421.64BTC、Wisdomtreeの「BTCW」は3,747.21BTCを保有している。

最も少ないのはHashdexの「DEFI」ファンドで、148BTCを保有する。

100万BTCの大台に向けた市場の動向

これら12のETFが保有するビットコインの総量は958,079.02BTCに達しており、目標の100万BTCまで残り41,920.974BTCとなっている。

この不足分は現在の相場で約29億ドル(約4,321億円)に相当する。

過去6日間で約23.9億ドル(約3,565億円)の資金が流入していることを考慮すると、このペースが続けば、1週間以内に100万BTCを達成する可能性が高い。

ETF市場の拡大は、ビットコインの流動性を向上させ、機関投資家と個人投資家の関心を集める重要な要因となっている。

今後の市場動向により、仮想通貨市場のさらなる成長が期待されている。

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