デジタル決済ネットワークのリップル社は、外国為替会社のトラベレックスがリップルネットのODL(オンデマンド・リキディティ)を活用し、XRPを利用して企業間のクロスボーダー決済を促進すると発表した。

また、トラベレックス銀行は、ブラジル中央銀行から外国為替業務のみを行うことを承認された最初の銀行であることに言及している。

リップル社はFX会社トラベレックスと提携

リップル社のXRPトークンは、FX会社トラベレックスとのリップルネットのオンデマンド・リキディティ(ODL)の開始により、ブラジルにおける高速でコスト効率の高いクロスボーダー取引を促進するために使用される予定だ。

Banco RendimentoRemessa OnlineFrente CorretoraBanco Topazio など他のラテンアメリカ企業が既にリップルネットサービスを利用しているが、ブラジル中央銀行の承認により、ラテンアメリカの銀行が ODL を利用するのは初めてとなると、リップル社は発表している。

トラベレックスはまず、ブラジルとメキシコの間でこの国境を越えた決済を可能にし、この地域でより多くの決済手段を開拓し、企業のニーズに適したユースケースを増やしていく予定だ。

ブラジルで広がる仮想通貨

このニュースは、ブラジル政府が20224月に初の「ビットコイン法」を承認したことを受けたもので、この法律は仮想通貨がどのように規制されるかについて、規制の枠組みを作ることを目的としている。

ブラジルはまた、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の展開も進めている。

しかし、この決定には賛否両論あり、エコノミストのFabio Araujo氏は、CBDC "銀行の暴走を食い止め、市民のお金へのアクセスに他の制限を課すことができるようになる "という意見を持っているという。

リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は、ブラジルがクリプトに対する規制の枠組みを採用し、デジタル資産ソリューションに対する機関投資家の関心が急増していることから、この国がODLに最適であると述べている。

「ブラジルは、ラテンアメリカのビジネスのアンカーとしての重要性、暗号に対する開放性、フィンテック・イノベーションを促進する国全体の取り組みから、リップル社にとって重要な市場だ。その結果、金融機関が顧客の問題点を解決するために仮想通貨とブロックチェーン技術を採用しようとするため、市場は爆発的な活動を展開している。」

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