英中銀副総裁は仮想通貨について、「感情に非常に弱く、崩壊しやすい」と警告した。

副総裁は規制当局に対し、「同じリスク、同じ規制」の原則の下、仮想通貨規制を強化するよう促した。

英中銀副総裁が仮想通貨規制に関して言及

イングランド銀行の金融安定担当副総裁であるジョン・カンリフ氏は、在シンガポール英国高等弁務官邸で仮想通貨のリスクと規制について言及した。

本質的な価値がない金融資産は、次の購入者が支払う金額分だけの価値しか持たない。したがって本質的に不安定で、感情に非常に弱く、崩壊しやすい。

カンリフ氏は仮想通貨の中には投機的で裏付けがないものが多く存在するとし、たとえばビットコインには何の金融的裏付けもないと説明した。

また、仮想通貨に投資する場合は「全財産を失う覚悟が必要」と以前の警告を繰り返した。

仮想通貨と伝統的な金融システムの境界が「ますます曖昧になっている」と主張するカンリフ氏は、対策を行わなければ、仮想通貨と銀行や他市場とのつながりは拡大し続け、システム的なリスクが出現するだろうという考えを示した。

同氏は規制当局が「仕事に取り掛かり」、仮想通貨を規制の枠組みの中に引き込む必要があることを強調した。

規制当局にとって興味深い問題は、仮想通貨の価値に次に何が起こるかではない。増大する潜在的なシステム的リスクを生じさせることなく、将来性のあるイノベーションが起こるようにするには何をする必要があるのかということだ。

カンリフ氏はまた、リスクある金融資産としての仮想通貨への規制を強化し、「同じリスク、同じ規制」という鉄則に従うものにする必要性があるという見解を述べた。

まったく同様の方法で規制を適用できない場合は、同じレベルのリスク軽減の達成を確実なものとしなければならない。

英中銀は今月5日にも、仮想通貨の脆弱性やリスクを理由に規制を強化したい考えを示している。

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